高齢者の貧血の原因は若年者と多少違う?症状の特徴と予防法

高齢者の貧血の原因は若年者と多少違う?症状の特徴と予防法

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1.高齢者の貧血原因とは

貧血(鉄欠乏性貧血)と聞くと、若い女性に多く、ダイエットなどによる鉄分の摂取不足
や月経による出血が大きな原因というイメージですが、実は、高齢者にもかなり多い症状
と言われています。ただ、その貧血が関係しているとされる自覚症状に気付きにくいこと
もあり、よほど顕著な症状が出てくるまで放置されていることが多いようです。

高齢者の貧血の原因の多くは「血液を作る造血機能の低下」によるもの、というところが
若い人との違いで、高齢になると「骨髄内の造血幹細胞の老化による機能低下」「造血促
進ホルモンであるエリスロポエチンの分泌低下」「赤血球の産生を促すアンドロゲン(男
性ホルモン)の分泌低下などと言われています。高齢者になると男性ホルモンの分泌量に
大差がなくなってきますが、若い男性が貧血になりにくい理由の1つがこの男性ホルモン
の働きによるところが大きいと言われています。

さらに、高齢者の貧血には、これらの身体機能の低下だけではなく、病気による慢性的な
出血や薬剤の服用など、若い人とは違ったさまざまな貧血要因があります。そして、貧血
特有の症状である「めまい」「動悸」「倦怠感」なども、高齢者には普通に起こりやすい
症状であるため、特に貧血による症状と考えないことも貧血の発見が遅れる原因と言われ
ています。なので、高齢者の貧血状態を調べるには「血液検査」を受けるのが一番正確な
方法とされています。

2.高齢者の貧血の予防法

高齢者の貧血の原因としては、老化による機能低下によるものの他に、病気が関係してい
ることが多いと言われていて、その多くは消化管からの出血によるもののようです。

消化管からの出血は、便の色を見ることで確認できますので、貧血以前の問題として、注
意しておくようにしましょう。コールタールのような便は、胃や十二指腸からの出血が関
係しています。血液は胃酸や消化酵素と反応すると黒く変色するため「黒い便」となるの
です。逆に、赤褐色や鮮紅色の便は大腸や肛門付近で出血していることになります。いず
れにしても、貧血以上に恐ろしい病気が隠れていることがありますので、気になることが
あれば、早期に病院で検査を受けるようにして下さい。

また、あまり知られていませんが、腎機能が低下することで貧血になることがあります。
腎臓は血液中の老廃物をろ過して尿を作るだけではなく、赤血球を作る助けをするエリス
ロポエチンというホルモンも分泌していて、これが少なくなると赤血球の量が少なくなる
ため貧血になってしまいます。

そして、慢性的な痛みに対する鎮痛剤や血栓予防薬のワーファリンなども、胃粘膜にダメ
ージを与えたり、出血が止まりにくくなってしまう原因となります。

他にもさまざまな貧血要因がありますが、病気ではない貧血の場合は、食生活を改善する
ことで予防することが可能です。主に必要な成分は「鉄」「タンパク質」「ビタミンC」
「ビタミンB12」「葉酸」などを多く含む食材を摂取するようにしましょう。食事面で
の調整が難しい人は、貧血予防のための医薬品もありますので参考にして下さい。





 

 

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