鉄を摂取しても貧血が改善しない人はタンパク質の不足?

鉄を摂取しても貧血が改善しない人はタンパク質の不足?

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   貧血が改善しない原因   

貧血とは、赤血球やヘモグロビンが低下する病気の総称で、全身に酸素を届けるという機
能が正常に働かない状態になっていることを言います。その原因の約9割が鉄分が不足す
る鉄欠乏性貧血とされています。

赤血球とは、血液の細胞の1つですが、血液中の大部分を占める成分でヘモグロビンも含
まれています。このヘモグロビンが全身に酸素を運ぶ働きをしていますので、ヘモグロビ
ンが減少すると酸素を運ぶ能力も低下するため、体が酸欠状態になりさまざまな支障が出
るようになります。これが貧血と呼ばれる状態です。

ヘモグロビンは鉄を含む色素(ヘム)約4%とタンパク質(グロビン)約96%からなり、
この鉄原子が酸素と結合する能力があるのです。

            

そのため、貧血と言えば鉄不足ということで、鉄剤や鉄サプリメントが多く売られていま
すが、いくら鉄分を摂取しても貧血が治らないという人も少なくありません。

それはなぜかと言うと、貧血状態にある人は血液中の総蛋白値や肝臓で合成されるタンパ
ク質(アルブミン)が少ないという特徴があります。しかも、アルブミンは血球半減期が
長いため、検査した時の数値は3週間ほど前の栄養状態を示していて、ここでアルブミン
が少ないということは、過去数か月にわたって慢性的にタンパク質が不足しているという
意味でもあるのです。

そして、全身に酸素を運ぶヘモグロビンは、タンパク質と鉄で作られるということが分か
っていて、鉄分を補給しても貧血が改善されないとなれば、その原因は何かということは、
もうお解りですね。

もともと女性はタンパク質が不足気味と言われている上に、食事は菓子パンや加工食品で
済ますことが多く、更にダイエットなどで、実際はタンパク質の最低必要量にも到達して
いない人も多いと言われています。このような原因で貧血状態にある場合は、いくら鉄分
だけを摂取しても貧血が改善されることは期待できません。

   効果的な貧血改善方法   

まずは、鉄分やタンパク質を摂取することが大切ですが、鉄の吸収を促進するビタミンC
や造血作用のあるビタミンB12・葉酸なども一緒に摂ることが必要です。

逆に、お茶や紅茶などに含まれるタンニンは鉄の吸収を妨げる働きがありますので、控え
ることも同じように大切です。

鉄分を含む食品で「ヘム鉄」「非ヘム鉄」に分けられていますが、前者は肉や魚などの動
物性食品に含まれ、後者は野菜や穀類などに含まれている鉄分のことを言います。

どちらの吸収率が高いかと言えば、ヘム鉄が非ヘム鉄の10倍とも言われ圧倒的に有利で
すが、日本人が食事から摂取する鉄分の85%以上が非ヘム鉄と言われています。

             

特に女性は肉食中心という人が少なく、魚も嫌いな上に、インスタント食品やファストフ
ードを多用する傾向にありますので、貧血と診断された人はサプリメントなどで鉄分を補
給しようとする訳ですが、それだけではなかなか改善できないという現実があるのです。

本来は、鉄分もタンパク質も豊富な動物性食品を摂取することが望ましいのですが、急に
食事内容を完全に見直すのは難しいですよね。そのような人には鉄サプリではなく、必要
な他の成分も含まれたプロテインサプリメントをおすすめします。

また、アルブミンに変化が現れてくるのは数か月後ですので、最低でも3カ月~6カ月は
継続する必要があります。そして、ヘモグロビン以外にも血中のコレステロール値や体重
も減少しているような場合は、総合的に栄養不足であることが多いので、鉄分やタンパク
質もさることながら、全体的な食事内容を見直してみる必要もあります。


 

 

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