更年期以降に骨の強度が低下する原因と日常生活での問題点

更年期以降に骨の強度が低下する原因と日常生活での問題点

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1.更年期と骨密度の関係

女性は、更年期以降に骨の強度が低下して骨折しやすくなります。そのような病気のこと
を骨粗しょう症と言いますが、一般的には加齢や女性ホルモンの減少が原因と言われてい
ます。どちらも更年期の頃に該当する要因ですが、特に女性ホルモン(エストロゲン)の
欠乏が大きいとされています。

これは、女性ホルモン(エストロゲン)には、骨の分解(骨吸収)を抑制する働きがあっ
て、そのホルモンが減少することで骨吸収が加速して、骨形成(骨を作る)が追いつかな
くなることで骨代謝のバランスが崩れてしまうためです。骨代謝とは、骨の新陳代謝のこ
とで、古い骨が壊され(骨吸収)、新しい骨が誕生(骨形成)して、新しい組織へと変わ
っていくことです。

と言うと、骨粗しょう症は更年期以降に気を付ける病気と考える人もいますが、若いころ
からのダイエットや偏食などによる栄養不足で、もともと骨密度が低い人は、それだけ骨
量も減りやすく骨粗しょう症になりやすいのです。

           

では、骨粗しょう症になるとどうなるのかというと、骨折しやすくなるというのはよく知
られていますが、自覚症状がなく、転倒やくしゃみなど、本来は問題にならないようなわ
ずかな衝撃でも骨折しやすくなるのです。つまり、骨折して初めて骨粗しょう症に気付く
人が多いのです。

特に骨折しやすいとされているのが、圧迫骨折で知られている「椎体」、大股の付け根の
「大腿骨近位部」、手首の骨である「前腕骨遠位部」と言われています。

骨が折れると、痛みや変形により体が動かしにくくなり活動性が低下してしまうため、運
動不足になることで、ますます骨が弱くなって行くことになります。さらに、困ったこと
に骨粗しょう症の場合は、健康な人と違って骨折の回復が遅く、そのまま介護のお世話に
なったり、寝たきりになってしまうことも少なくありません。

2.骨粗しょう症の予防法

高齢者が骨折すると介護が必要になると言われていますが、実際に65歳以上の要介護者
の割合は、運動器障害(骨折など)が最も多く、女性に限れば全体の約3割を占めると言
われています。と言うと、自分はまだまだ若いから大丈夫と考える人も多いですが、骨粗
しょう症になるのは先の話であっても、骨量のピーク(20歳代)が低ければ、それだけ
骨が弱くなるのも早いということになのです。

なので、若いうちから骨密度検査を受けて、必要なら食生活や運動習慣を見直したり、不
足しがちな栄養素をサプリメントで補給したりして、できるだけ骨粗しょう症予防に取り
組む姿勢が必要です。

    

圧迫骨折とは、骨粗しょう症の人が最初に体験することが多い骨折です。背骨を構成して
いる椎骨がもろくなり、自分の体重にも耐えきれなくなって起きる骨折です。骨折という
と骨がポキンと折れることだと考えられることが多いですが、圧迫骨折は体の重みで少し
ずつ進行(潰れていく)タイプのものです。初期にはほとんど自覚症状もありませんが、
周囲の靭帯や筋肉に負担をかけたり、骨の周辺の神経を刺激することで、腰痛的な痛みを
自覚するようになって行きます。外見的にも背が低くなったり、背中が丸くなったりして
きます。

手首や大腿骨の骨折は、だいたい普通に想像するような状態になりますが、食事や入浴・
排泄などの日常生活における介護や介助が必要な状態になってしまいます。

骨粗しょう症を予防するには、まずは若いころから必要な栄養はしっかりと摂取すること
と、適度な運動をすることです。骨は適度な刺激を受けることで強くなりますので、ウォ
ーキングなどの運動を続けるだけでもかなり効果が期待できます。また、骨に必要な栄養
と言えばカルシウムと答える人が多いですが、牛乳を飲めば良いというものでもありませ
ん。どちらかと言えば、ビタミンDなども含まれる小魚、ビタミンやミネラルが豊富な海
藻類などを積極的に摂取することです。特に若いころにダイエットなどを繰り返していた
人は、すでに骨量が低下している可能性が高いので、将来のために今から食生活や運動習
慣を見直してみて下さい。


 

 

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