鉄欠乏性貧血と診断されたら鉄補給より食事内容の見直しから

鉄欠乏性貧血と診断されたら鉄補給より食事内容の見直しから

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1.鉄欠乏性貧血とは

貧血とは、赤血球に含まれるヘモグロビン(血色素)が低下した状態で、血液の量が減る
訳ではありません。原因はいくつかありますが、普通にもっとも多いのが、鉄が不足する
鉄欠乏性貧血です。鉄を含む色素(ヘム)とタンパク質(グロビン)の結合体がヘモグロ
ビンです。

ヘモグロビンは酸素と結びつきやすい性質があり、肺から全身に酸素を運ぶ役割をしてい
ますが、同時に、体に溜まった二酸化炭素を取り込んで肺に運ぶという働きもあります。

なので、鉄が不足することでヘモグロビンが作れなくなり、ヘモグロビンが不足すること
で酸素が全身に行き渡らなくなった状態が貧血(鉄欠乏性貧血)です。全身が酸欠状態に
なりますので、動悸や息切れ、頭痛、疲労感などの症状が現れやすくなります。

               

とは言っても、ヘモグロビン値が低下したからといって、すぐに貧血症状が出るというも
のではなく、時間をかけてゆっくりと症状が進行していくことがほとんどですので、最近
どうも疲れやすくなったとか、普通に階段を上っただけで息切れがするといったことを感
じるようになったら、鉄欠乏性貧血を疑ってみる必要があります。

病院で血液検査を受けることになると思いますが、鉄欠乏性貧血と診断されて治療を始め
ても、すぐに改善するというものでもなく、回復にも時間を要するのが貧血ですので、貧
血の症状を覚えて、できるだけ早めに気付いて対処する必要があります。その対処法とし
ては、まずは食事内容の見直しから始めることです。

2.鉄不足の回復方法

鉄欠乏性貧血と診断されると、多くの人は鉄の摂取を考えて行動します。もちろんそれは
間違ってませんが、必要以上に鉄だけを摂取してもヘモグロビン不足は解消できません。

タンパク質やビタミンB12,葉酸など、ヘモグロビンの合成には、他にも必要な成分が
ありますので、まずはバランスの良い食事内容についてじっくり研究しながら実践してみ
ることです。それは、ヘモグロビンの回復と同時に、将来的にも貧血にならないような食
事方法を身につけることになります。

現状の鉄不足を解消するために、鉄製剤を処方してもらったり、サプリメントなどを利用
したりすることもあると思いますが、そのようなときにも、ヘモグロビン合成に必要な成
分がきっちり配合されているようなものを使うようにしましょう。

私たちの体内には約3gの鉄が存在していて、その7割程度はヘモグロビンの成分として
赤血球内に存在しますが、残りはフェリチン鉄(鉄結合性タンパク質)や他の用途で、肝
臓や脊髄などに貯蔵鉄として蓄えられています。

           

多少の鉄が不足しても、この貯蔵鉄から補填されるので、普通の血液検査では急に貧血と
いう判定にはなりません。このような状態を「かくれ貧血(潜在性鉄欠乏)」と言います
が、血液検査で貧血と診断された場合は、この貯蔵鉄も使い果たした結果ということです
ので、全般的な鉄不足回復には1年がかりといった長期戦の気持ちで臨む必要があります。

長期にわたるため、ときとして手を抜く人もいるようですが、鉄はヘモグロビンの材料で
あるだけではなく、コラーゲンの生成、筋肉の収縮、骨・皮膚・粘膜の代謝などにも重要
な働きをしますし、神経伝達物質のセロトニンやメラトニンを作る働きにも関与していま
すので、シミができやすくなったり、うつ状態や不眠になりやすくなったりもします。

なので、貧血らしい症状が出たら(血液検査で貧血と診断されても)、まずは食事内容を
見直して、鉄が不足しないような食生活を確立させることです。そして、現在不足してい
る分が回復するまでサプリメントなどを使って集中的に補給することが貧血改善の近道に
なります。





 

 

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