１．血糖値が高い原因
糖尿病と聞くと何やら恐ろしい病気のような気がしますが、確かに糖尿病と知りつつも生
活習慣を改めることなく自由奔放に生きていると、やがては恐ろしい結末を迎えることに
なります。しかし、糖尿病は生活習慣病と言われるものなので、生活習慣を見直して悪化
させないように注意することで、必要以上に恐れることもありません。
糖尿病は、多くの場合、健康診断などで「血糖値」が高いという判定で気付くことになり
ます。ただ、そのような結果が出たからと言って、何が変わるかというと、ほとんど何も
変わることなく普通の生活ができます。実は、そこが糖尿病の一番怖いところで、そのま
ま放置してしまう人が多く、やがて、さまざまな合併症を引き起こしてしまうことになる
のです。ここで言う糖尿病とは、糖尿病全体の９０％以上を占める「２型糖尿病」のこと
で、中年以降に指摘されることが多い生活習慣病と呼ばれる糖尿病のことです。
では、糖尿病とは何かと言えば、血糖値が高い状態が続くことを言います。わかりやすく
言えば、血管の中を砂糖水（血液）が流れているような状態です。本来は膵臓から分泌さ
れるホルモン（インスリン）の働きで自動的に調整される仕組みになっているのですが、
何らかの原因で、そのインスリンの分泌量が減少しているか、効力が低下しているかして
うまく調整ができなくなってしまった状態です。
インスリンの分泌量や効力が低下する一番の原因は「加齢」です。加齢により内臓器官の
機能が低下することで、各種ホルモンの分泌量も低下していきますし、体内で消費される
糖分も少なくなっていきます。それでも食事量や運動不足などの生活習慣が若いころと同
じでは、血糖値は高くなって当たり前というところです。
実際のところ、７０歳以上の人の約半数が糖代謝異常（血糖値が高い）と言われています
ので、高齢になるほど糖尿病と診断されても恐怖におびえる必要はありませんが、それな
りに対処しなければ、人工透析・失明・足切断といった最悪のシナリオも現実味を帯びて
くることになります。
２．糖尿病の生活方法
中年以降に糖尿病と診断された人は、その原因は「加齢」にあることが多いので、完治す
ると思わないことです。ただ、それは「あきらめて何もしない」ということではなく、加
齢による老眼と同じで、加齢による体の機能低下はどうすることも出来ないけれど、それ
なりに対処すれば、糖尿病が原因で生活できなくなるということもないということです。
具体的にどうするのが良いかというと、まずは全体的に「食べ過ぎ」を修正することです。
腹八分とかダイエットとか、痩せるための標語はいろいろありますが、そんなことよりも
太らないで、少しずつ痩せていくような食生活を続けることです。目標は２０代の体重と
いったところでしょうか。
とはありませんが、それより炭水化物（ご飯・パン・麺類など）や清涼飲料水などを控え
るようにすることです。そして、よく血糖値を抑えるというタイプのサプリメントが売ら
れていますが、その場限りの血糖値対策より、腸内環境をはじめ体の大掃除をするという
意味で、プラス糖質対策効果も期待できるという菊芋サプリをしばらく摂取すると良いか
も知れません。
糖尿病で調べると、いろいろ怖い話が出てきますが、老化現象の１つと捉え、それなりの
注意を怠らなければ、それほど怖い病気でもありません。むしろ、それを機に健康生活に
舵を切ることができれば糖尿病も人生を好転させる分岐点になるかも知れません。
