１．アレルギー性鼻炎の症状とは
鼻の粘膜のアレルギーで、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状が出る病気のことを「ア
レルギー性鼻炎」と言います。原因はアレルギー物質（アレルゲン）で、よく知られてい
る花粉症は「季節性アレルギー性鼻炎」の代表的なものです。主に植物の花粉がアレルギ
ーの中心的な原因になります。他にも、ハウスダストやダニ・ほこりなど一年中身近に存
在するアレルゲンが原因となる「通年性アレルギー性鼻炎」があります。
アレルギー性鼻炎の主な症状は、発作的に出て連発する「くしゃみ」、サラサラとした水
のような「鼻水」、鼻の「かゆみや詰まり」ですが、季節性アレルギー性鼻炎の場合は、
目や喉、皮膚にもかゆみなどの症状が出ます。
これらの症状があるだけでも日常生活の質を著しく低下させてしまいますが、他にも頭痛
や食欲不振、倦怠感などの随伴症状が起こることもありますので、アレルギー性鼻炎その
ものは生命にかかわるようなことはないものの、日常生活に悪影響をきたすことは間違い
ありません。
治療法としては、薬物投与・手術・免疫療法などが症状や本人の希望で選択されますが、
一般的には薬物（抗ヒスタミン薬）が使用されることが多いようです。さらに悪化すれば
ステロイド薬や手術という方法になりますが、そうならないように予防することこそアレ
ルギー性鼻炎改善への近道になります。
２．アレルギー性鼻炎を防ぐ方法
アレルギー性鼻炎は薬である程度の対処はできますが、それでは根本的な対策にはなりま
せん。まずは、アレルギー物質を避けることを考えましょう。
通年性アレルギー性鼻炎の人は、ダニやカビ、ペットの毛などをできるかぎり取り除くよ
うにし、室内の清潔を保つことが大切です。季節性アレルギー性鼻炎の場合は、もうすで
に取り組んでいると思いますが、外出時のマスクやメガネの着用や、花粉の飛散情報をし
っかりチェックして、飛散の多い日は外出そのものを控えるなど、自分にもっとも効果的
と思われる方法を見つけるようにすることです。
とは言っても、なかなか思うように防ぎ切れないのが普通ですが、セルフケアとしては、
鼻の中に入ったアレルゲンを除去する「鼻うがい」がおすすめです。鼻うがいの方法もい
ろいろありますが、一般的には「約１％濃度の食塩水（５００ｍｌにつき小さじ１杯５ｇ
の食塩）」を鼻から吸って口から吐くというやり方ですが、意外に厳しいものでもありま
すので、鼻洗浄機や点鼻スプレーの空き容器を使うと良いかも知れません。容器に食塩水
を入れて、１日に数回鼻の中にスプレーして、鼻をかむという方法です。
そして、もう１つ大切なことは、体質を改善して「免疫」を高めることです。アレルギー
反応は、免疫が低下すると過剰に反応する傾向がありますので、免疫を高めることは基本
中の基本です。その方法は、食生活の見直し、生活習慣の見直し、適度な運動など、誰で
も一度は見聞きしたことのある内容です。ぜひ、実行してみて下さい。
また、もともと風邪を引きやすい、肌荒れがしやすいなど、免疫機能の低下サインを自覚
している人にはＬＰＳ（免疫ビタミン）を試してみることもおすすめしておきます。
