１．後天性免疫不全症候群とは
一時期、エイズという病気が流行して、風俗関係に大きな影響を与えましたが、近年また
その病気が注目されるようになりました。本来、エイズとは、ヒト免疫不全ウイルス（Ｈ
ＩＶ）に感染することで免疫機能が著しく低下することにより、感染症が重症化したり、
ガンなどを発症するようになる病気とされています。
このウイルスは、血液や体液を介して感染することが多く、その大半が性行為による感染
と言われています。初期の頃は、前例がなかったため、不治の病とも考えられていました
が、数十年経過した現在では、体内のウイルスの増殖を防ぐ薬品も開発されていて、治療
の時期を間違えなければ生命にかかわるというものでもなくなっています。
ただ問題は、エイズウイルスに感染しても、すぐには目立った症状が出ないため、進行し
てから気が付くというケースが多いことです。なので、感染リスクに思い当たるところが
ある人は、進行する前に検査を受けて治療することが大切です。
エイズウイルスは感染しても、数年から１０年程度の間は目立った症状が現れないと言わ
れています。しかし、一定の期間（潜伏期間）が過ぎると、ウイルスは急激に増殖を始め
て免疫機能が著しく低下してしまいます。このようになってしまった状態のことをエイズ
と呼んでいるのです。
一般的には、ウイルス感染から数週間後に、頭痛・発熱などインフルエンザのような症状
が現れることが多いと言われていますが、無症状であることも多いようです。それが落ち
着くと、数年から１０年程度は無症候期に入り、特に何も問題が起きません。しかし、そ
の後は一部のリンパ球が激減するなど、著しく免疫機能が低下していきますので、本来な
ら体には影響のない程度の真菌や細菌にも感染して重症化してしまいますし、ガンなどの
発症率が上がります。
ここまでが、過去に恐れられていたエイズという病気ですが、ここ数年、再びエイズの症
状が増えていると言われています。以前と違うのは、感染経路が安全でない性行為だけで
はないということです。ターボガンなどという新しい言葉も耳にするようになりましたし、
「原因不明の」という病気で亡くなっておられる人が多いのが気になります。
２．原因不明の不調を感じたら
何となく不調が長期間続くと、多くの場合は病院で診察を受けると思いますが、だいたい
は異常なし（原因不明）ということになります。血液検査をしてエイズウイルスの感染が
確認されれば、すぐに治療を開始することで、日常生活に支障なく過ごすことも可能です
が、原因不明と診断された場合はちょっと困ってしまいますね。
エイズの進行による症状としては、ヘルペス、肺炎、ガンなどが多く、そこまで進行して
しまうと、抗真菌薬や抗ガン剤など症状に合わせた治療が行われることになりますが、願
わくば、原因不明の長引く不調は気のせいではなく、必ずそこには何かがあるということ
に気付くだけの注意を払ってほしいところです。
気付いても何ができるのかと思う人もいるかも知れませんが、エイズの恐ろしいところは
免疫機能の低下によるガンなどの最終的な症状です。なので、病院で検査結果が異常なし
でも、エイズによって引き起こされる症状の改善を見据えた生活に変えることです。
というのは、近年のエイズ患者さんは、必ずしもエイズウイルスの感染ではなく、その他
の要因による免疫機能の低下であることが多いとも言われていますので、まず最初にやる
べきことは「免疫機能の強化」です。原因が何であっても、免疫機能が低下する病気には
免疫機能の低下を防ぐことが急務です。
と言っても、どうすれば良いのか分からいという人は、まずは生活習慣を改めたり、食生
活、睡眠、適度な運動など、いわゆる健康に良いとされる生活スタイルを目指しましょう。
また、免疫機能のサポートで人気のフミン酸などもおすすめです。食品で摂るなら海藻類
です。フコイダンを多く含むもずくなどがおすすめです。
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