感染症対策に人類最強の武器・免疫機能の鍛え方

感染症対策に人類最強の武器・免疫機能の鍛え方

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免疫という防御システム

私たちの周囲には、細菌やウイルス、カビ(真菌)などの病原体が無数に存在していて、
呼吸や食べ物などと一緒に体内へも普通に侵入しています。しかし、それにより発病する
人がいれば、発病しない人もいます。

その違いは、病原体の持つ毒素と人間に備わった免疫機能の力関係で決まります。つまり、
免疫が毒素より強ければ発病しませんが、弱ければ発病することになります。

           

インフルエンザなどのウイルスは、養分があれば増殖する細菌や真菌と違って、人間の細
胞に侵入し、ウイルス由来のタンパク質を作らせることで増殖します。そのとき、免疫細
胞はサイトカインの一種であるインターフェロンを出してウイルスの増殖を抑制したり、
同じく免疫細胞であるナチュラルキラー細胞が、ウイルスに感染した細胞を破壊させるこ
とでウイルスを死滅させてしまいます。このときにウイルスを殺すために体温を上げると
発熱ということになります。風邪をひくと熱が出るのは、免疫が正常に働いているという
証でもあるのです。

このような一連の免疫機能の仕組みが「自然免疫」と呼ばれるもので、人間が生まれなが
らに備わっている防衛システムです。そして、ウイルス退治で得た経験は「獲得免疫」と
して蓄積されて、同じ種類のウイルスには迅速に対応できるようになります。

この獲得免疫を増やすことと、相互の連携が良くなることで、さまざまな病原体の毒素に
負けない免疫システムができることになります。昔から、子供には土いじりをさせると良
いと言われるのは、土壌に存在するいろいろな微生物を体内に取り込むことになり、免疫
システムの強化につながるためです。

免疫システムの強化方法

大人や高齢者が土いじりというのもどうかと思いますが、食事や睡眠、運動、漢方薬など
によっても免疫を鍛えることができます。バランスの良い食事は、免疫細胞を活性化する
源となりますし、睡眠は体のメンテナンスをする時間になります。さらに、有酸素運動と
いわれる軽い運動は、血流を良くし、体温も上昇させますので、免疫細胞が活動しやすい
環境をつくります。

そして、免疫を底上げする作用があるとされるのが漢方薬です。西洋医学の対症療法とは
違い、自然の草木を原料とする生薬を混ぜ合わせて、人間の体力や抵抗力を引き上げると
いうタイプのものですので、どの成分がどのように作用しているとは言いにくい面もあり
ますが、漢方薬には免疫調整をする働きが備わっていることはまちがいありません。

免疫とは、自己と非自己を区別することにあり、その区別がハッキリしすぎると、多くの
異物に反応してアレルギー反応を引き起こしますし、逆に、曖昧になり過ぎると異物に対
する許容範囲が広くなり防御能力に問題が生じます。

        

この判断に大きく関わっているのが制御性T細胞と言われる細胞ですが、現在の合成医薬
品では、この制御性T細胞をコントロールできるものはありません。ところが、漢方薬に
は、この制御性T細胞の働きを調整する機能が備わっており、いわゆる自己と非自己の境
界線を微妙に動かすことでバランスをとっていると推測されます。人間を含め、自然界に
存在するものだけが呼応する不思議な関係と言えるかも知れませんが、興味のある人は、
気虚に伴う漢方薬としてポピュラーな補中益気湯あたりを試してみて下さい。

いずれにしても、免疫機能は日常生活と密接に関係していますので、いわゆる健康な生活
を心掛けることを念頭に、漢方薬などを上手に活用することです。


 

 

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