花粉症対策はいつから
毎年、花粉の飛散量には多少の違いがあっても、春先は花粉症の人にとっては辛い時期で
あることに変わりはありません。厚生労働省の調べでは、国民の約半数がアレルギー性鼻
炎の症状を有するとなっていますので、花粉の飛ぶ時期には２人に１人が花粉症で悩んで
いるということになります。
そして、千葉大学医学部の調査で、花粉症による損失を数字に表した資料では、1人当たり
の年間労働時間の損失が１２.８日、金額にして１９２０００円ということになっています。
花粉症と言えば、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、という症状がその代表ですが、目のかゆみ
も同様に多い症状とされています。
これは、鼻腔内に入ってきた花粉に対する免疫反応による症状で、主に鼻腔内の粘膜で起
きるため、季節性アレルギー性鼻炎と言われます。しかし、アレルギー反応のメカニズム
は、他のアレルゲンでも同じなので、花粉症の症状がある人は、ダニやホコリなどの原因
物質によっても同じような症状が引き起こされる可能性が高く、ダニなどのアレルゲンに
よる鼻炎（通年性アレルギー性鼻炎）を併発することも多いと言われています。
季節性アレルギー性鼻炎である花粉も、春先のスギやヒノキだけではなく、夏のシラカン
バ、秋のブタクサ・カナムグラなど、ほぼ１年中何かが飛散しており、人によっては季節
性の鼻炎だけでも年中アレルギー症状に悩まされるていることもあります。
つまり、何らかの花粉に反応するようになると、いずれは複数の花粉にも反応してアレル
ギー症状が出る可能性が高いので、できれば花粉症になる前の対策が好ましいのです。
花粉症対策はなにから
アレルギーと言えば遺伝と考えたくなりますが、全国的に、同じ地区に住む高齢者に花粉
症が少なく、若い人に多いということを考えれば、遺伝体質は関係ないとは言えませんが
それが主な原因ということにもなりません。
お年寄りと若い人で何が違うのかと言うと、一番の違いは食生活です。和食中心でインス
タント食品やスナック菓子など無かった時代と現代の食生活の違いは大きく変化したこと
の１つで、アレルギーとも無関係ではないはずです。
次に、昔との違いで顕著なものに、生活スタイル（不規則な生活）、睡眠不足、ストレス
など、自律神経の乱れる要素が多くなったことも原因と言われています。
他にも、排気ガスやアスファルトなどの多い都会と少ない田舎では、花粉症の発症に差が
あると言われています。
もちろん、同じ地区に住んでいても、それぞれの生活スタイルで有病率に違いがあります
ので、アレルギーを引き起こす要因を少しでも減らすことが一番の予防法です。
すでに発症している人は、もういろいろな対策をしていると思いますが、それ以上症状を
重くしないように、発症していない人もできるだけ早めに予防をするに越したことはあり
ません。その対策として、どちらの人にもおすすめできるのは「べにふうき茶」です。
花粉症の人はすでに名前ぐらいは知っている人も多いかも知れませんが、抗アレルギー作
用をもつメチル化カテキンという成分が多く含まれていうという理由ですすめられること
が多いようです。べにふうきという名前は知らなくても、国産の紅茶の原料と言えば想像
はできるかも知れません。（但し、紅茶にはメチル化カテキンは含まれません）
しかし、私がべにふうき茶をおすすめする理由は、抗アレルギー作用だけではなく、スト
リクチニンという成分も含まれていることです。ストリクチニンは抗体を作る働きを抑制
する作用があります。つまり、抗体抑制作用と抗アレルギー作用の両面で、花粉などのア
レルゲンに抵抗性を発揮するということです。
花粉症の始まる前から飲むことがおすすめですが、いつからという訳でもありませんので
花粉症状が気になりだしたら、ぜひ思い出して下さい。
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