飛蚊症の症状とは
加齢とともに人間の体は老化しますが、そのような老化現象とも言える目の症状（障害）
の１つに飛蚊症があります。目の前を蚊が飛んでいるように見えることから、そのような
名前がついていますが、雲１つない青空や、真っ白い壁などを見ているときなどに、目の
前に小さな虫や影が動いているように見える症状です。
老化現象の１つと捉えれば、見え方に多少の不都合があるものの、それほど心配するよう
なものでもないということになりますが、たまに予期せぬ病気が原因になっていることも
ありますので、とりあえずは気にしてみるということも必要です。
そこで、目の老化により飛蚊症が起こる仕組みについてですが、眼球の中にある硝子体と
いうゼリー状の物質が変化することに関係しています。若い頃はドロっとした状態ですが、
中年以降になるとサラッとした液状に変化し始め、その割合がどんどん増えていきます。
つまり、硝子体が少しずつ収縮するようになるのですが、そうなると目の奥にある網膜か
ら部分的にはがれる（後部硝子体剥離）ことがあります。その剥がれた硝子体の影が網膜
に映ると、小さな虫や黒っぽい模様のように見えるのです。このようにして起きる飛蚊症
が最も多い原因で、いわゆるこれが老化現象の１つとされる飛蚊症のことです。
で、老化現象とすると、その後はどうなるのかと言うことですが、飛蚊症そのものは元に
もどることはありませんが、人間には慣れるという能力があり、最初は目の前にチラつく
黒いものがうっとおしく感じますが、やがてあまり気にならなくなりますし、剥離した硝
子体も次第に移動したりして、そのうちほとんど気にならなくなるというのが一般的な症
状です。
飛蚊症の対処方法
加齢により飛蚊症になっても、急速に目の状態が悪化するというものでもありませんし、
前述のように、やがて気にならなくなることが多いので、ぶっちゃけ何の心配もないとい
うことになります。
ただし、約１０％の人は、網膜の一部が不均衡に引っ張られて、小さな裂け目ができるこ
とがあります。この場合は網膜剥離へと進むこともありますので、放置してはいけません。
網膜剥離が起こると、視野の一部が欠けて見えたり、ゆがんで見えたりする他、視力も低
下しますので、一般的な飛蚊症とは少し違うなと感じたときは、眼科検診を受けることを
おすすめします。
その違いとは、加齢に伴う飛蚊症の場合は、小さな黒い影は、目を動かすと一緒に動きま
す。もし、影が動かなければ他に原因があると考える目安にして下さい。そして、やがて
気にならなくなるはずの黒い影が、どんどん増えていくような場合も、他に問題があると
考えるべきです。また、視力の低下、目の痛みなどが続く場合も同様に、医師の診断を受
けて下さい。
では、予防する方法はないのかと言えば、加齢に伴う老化は誰にも止めることはできませ
んが、他の体の健康と同じく、相応のケアをすることで、老化を遅らせたり、軽い症状で
生活することは可能です。
とは言っても、せいぜい私たちにできることは、目の健康を守る栄養や成分をサプリメン
トなどで補給することしかできませんが、最近は目の老化予防に役立つ成分を多く含む製
品もいろいろ出ていますので、気休め以上の効果も期待できるようです。
特に、ルテイン・ゼアキサンチン・アスタキサンチンなどの重要成分をもれなく高濃度で
まとめためなりという製品はイチオシです。何か目に良いことをと思う人は、ぜひ試して
みて下さい。
|
|
