１．肌が老化するとは
皮膚の老化の８０％は紫外線が原因とも言われていますが、これは肌が紫外線によってダ
メージを受けたり、活性酸素を増やすことが原因と言われています。活性酸素とは、本来
呼吸によって取り込まれた酸素の一部が、普通以上に活性化して、細胞伝達物質や免疫機
能として働き、私たちの体を正常に保つ重要な働きをする物質です。
しかし、紫外線などの外部要因が原因で、活性酸素が多くなり過ぎると、その強い酸化作
用のために、逆に、身体の老化や各種疾患などを引き起こすことになってしまいます。
肌の老化という点で見ると、その８０％が紫外線が原因になるということなのです。では
あとの２０％は何かと言えば、それは ＰＭ２.５ や黄砂、花粉などの大気中の汚染物質が
原因と言われています。
もちろん、肌から離れて細胞全体で見ると、活性酸素を生み出す原因は、私たちの身近な
生活習慣上にもいろいろあります。タバコや過度な運動などでも活性酸素が発生しますし、
その影響は皮膚の老化だけではなく、生活習慣病やガン、脳神経疾患、白内障などの病気
を引き起こす原因にもなっているのです。
そこで、話は肌の老化に戻りますが、肌は一度ダメージを受けると、傷ついた細胞が新し
く再生されるまでには、ある程度の時間がかかります。そして、その再生・回復する時間
は、年齢とともに遅くなります。それは、ちょっとしたケガでも、子供はすぐに治ります
が老人は治りにくく、傷痕が残ったりすることと同じです。
それも、老化現象とあきらめなければならないものでもありますが、スキンケアというの
は、このような肌のダメージを未然に防ぐために行なうことが大切なのです。つまり、紫
外線対策をしたり、花粉や黄砂の時期の外出を控えたり、帰宅したら洗顔、うがいなどを
十分にするといったことを習慣にすることなのです。
２．肌ダメージの改善法
以前は、２２時から翌日の２時の間、睡眠をとると、肌に関するさまざまな回復機能が高
くなると言われていました。その真偽のほどは完全に肯定も否定もされていませんが、そ
れはともかく、肌の健康を維持するには、上質な睡眠（熟睡）を心掛けることは肌の回復
機能に有効であることが分かっています。なので、２２時に寝るかどうかは別にして、最
低でも５時間（理想は６～７時間）熟睡できることを目指しましょう。
次は、腸内環境を整えることです。老化は腸から始まるとか、腸内フローラが整っている
人は若々しいとか言われるように、腸内環境と肌の健康はつながっているのです。腸内環
境を改善する方法は、ここでは最低限必要な事項として、食物繊維の摂取と適度な運動を
おすすめします。【詳細についてはこちら参照】
そして、肌の健康をはじめ、体の健康にも絶対必要なものがビタミンＣです。しかし、実
際の問題として、サプリメントや化粧品などでしっかり摂っているつもりでも、それがハ
ッキリと自覚出来ていない人が多いのではないかと思います。そこで、ビタミンＣではな
く、いろんな成分が入った化粧品やサプリメントを試す人が多くなっていますが、やはり
体（肌）の健康には基本的にビタミンＣがおすすめです。
これまで、効果が実感できていないなら、それは、そこに含まれるビタミンＣの質の問題
によるところが大きいのです。高濃度なビタミンＣを試してみて下さい。目からうろこの
体験をすることになるかも知れません。