肌が乾燥する原因
肌が乾燥してカサカサするとかツッパルとかいう状態は、乾燥肌の見本のような症状で、
その原因についてもいろいろな説明がされていますが、十分納得されているでしょうか？
もちろん、どの説明もまるで関係ない訳ではありませんが、それが自分の肌の乾燥の原因
として正しいかどうかということなんですね。
つまり、洗顔方法からお湯の温度や顔の拭き方、食事の内容から室内の乾燥状態まで細か
く記述されているものがとても多いですが、そんなことをすべてできる人なんて稀ですよ
ね。ということは、乾燥肌ってほとんどの人が改善されることもないのではないかと思え
てしまいます。
そこで、これなら「何とかなりそうかも」という乾燥肌対策をお伝えしましょう。
乾燥肌には季節性やスキンケアの方法など大前提となる要因もありますが、それは同じ地
域に住む人は良く似た環境で生活しているので大差ないということで進めます。
すると、意外に簡単に乾燥肌の原因が出てきます。すべてが同じ条件でどうして乾燥肌に
なるのかというと、生活習慣と加齢が大きくかかわっているということです。
睡眠不足、バランスの偏った食事、ストレス、喫煙、飲酒過多などの生活スタイルと、そ
こから派生する貧血や血行不良、そして加齢による肌質の低下というあたりが主な原因で
す。これなら何とか改善できそうな気になりませんか？
乾燥肌の悩みが出てきたら、まずは生活習慣を改めること、特に睡眠不足、ビタミン・ミ
ネラル不足には注意が必要です。
加齢による乾燥肌対策
若いうちは正直なところ、普通の睡眠と食生活であれば、特別な体質でない限りほとんど
肌が乾燥して困るなんてことにはなりません。乾燥肌というのは加齢による肌質の変化に
よるところが大きいのです。
では、その肌質の変化とはどういうものかと言うと、ちょっと専門的な単語が出てきます
が必要最小限で済ませますので、最低でも太字の部分だけは覚えて下さいね。
肌（皮膚）というのは外側（手で触れる部分）から表皮・真皮・皮下組織に分かれます。
そして、その表皮がさらに角層・顆粒層・有棘層・基底層の４つの層になっています。太
字をつなげると、肌の外側の表皮の一番外側が角層ということになりますね。実は、この
角層の健康状態がみずみずしさやハリ、ツヤを決めることになるんです。
では、その角層の健康状態はどうして決まるのかということですが、角層の厚さはわずか
0.02ミリしかありませんが、その中に１４～１５もの角質細胞の層があって、ブロック状
に並んでいます。そして、そのブロックとブロックの間をくっつけるセメントのような存
在が細胞間脂質という名前で呼ばれていて、これこそが角層の健康状態と大きくかかわっ
ているのです。
つまり、細胞と細胞の間をしっかりくっつけることで、外からの紫外線や有害物質、細菌
などの侵入を防ぎ、内部の水分が蒸発するのを防いでいるのです。
この細胞間脂質の大半がセラミドという脂質でできているのですが、このセラミドという
のを分子の域まで拡大すると、鎖状をしており、上部には水の分子が、それ以外は油分と
くっつきやすい構造になっていて、同じ方向にきっちりと並んでいる姿が、ちょうど水と
油の層がミルフィーユのように互い違いの層を作っているように見えます。これをラメラ
構造といいます。
もうおわかりですね。加齢とともに、このラメラ構造に乱れが生じることで、紫外線など
の外部刺激による肌のダメージを受けやすくなったり、内部から水分が蒸発しやすくなっ
てしまうことで、肌が乾燥しやすくなるのです。
加齢によるラメラ構造の乱れによる肌の乾燥は、洗顔方法を変えたり、保湿成分を塗った
りしただけでは解決されないことがわかってしまうと、一般的には「改善の方法がない」
とあきらめてしまいますが、美容研究家は「その原因を克服しよう」とします。そして、
それはやがて次世代の化粧品として出現することになるのです。
実際、そのようにして開発されたのが、ラメラテクノロジーという技術で、従来の保湿成
分を塗るというものとは全く別次元で、化粧品そのものを肌と同じラメラ構造にして浸透
させるというオールインワン化粧品です。まさしく次世代を先取りした化粧品の出現で、
従来の化粧品もエステも真っ青といったところでしょうか。