ヒュウガトウキの持つ成分
神の草とも言われ、人間にとって、あらゆる効果・効能が期待できるヒュウガトウキと聞
くと、その反応は「これはすごい」と思う人と「漢方薬みたいなものか」と思う人に分か
れると思います。
しかし、ヒュウガトウキの持つ成分をじっくり見てみると、やはり「神」かもと思いたく
なってしまいます。
特筆すべきは、植物ではヒュウガトウキにだけしか含まれていない第４の物質と言われる
有機化合物の「ＹＮ－１」という成分です。厚生労働省から医薬品として認定されていま
すので、その効果は本物です。
このＹＮ－１という成分は、簡単に言えば「血流を良くする」働きですが、その守備範囲
は広く、体に必要な栄養素を隅々まで届けたり、過剰な栄養素や老廃物、毒素など体に不
要な物質を排泄することで体の調子を向上させることにあり、健康な体を維持するための
基本中の基本で働く成分なのです。
他にも、体の構成成分である亜鉛やカルシウム、鉄、ケイ素などのミネラル類、代謝や機
能を維持するビタミンＡ，ビタミンＢ群、ビタミンＣ、ビタミンＥ、βカロテンなどのビ
タミン類、更に全アミノ酸２０種類のうちの１８種類ものアミノ酸も含まれているのです。
では、それらの成分の中の何が糖尿病に働くのかということですが、もちろん血流の改善
やミネラル類、ビタミン類も関係していますが、特にアミノ酸の「アルギニン」です。
アルギニンはインスリン分泌を制御する因子のグルコキナーゼと結合することで、グルコ
キナーゼの分解を阻止したり、グルコース６リン酸の合成を活性化することでインスリン
の分泌を促進させる働きがあるのです。同時にアディポネクチンを増加させる働きもある
ためインスリンの感受性を高める効果もあります。
糖尿病は完治しないと言われているように、ヒュウガトウキで治るとは言えませんが、症
状をコントロールし合併症の発生を抑制することは期待できます。
糖尿病という病気は何が怖いのかと言えば、３大合併症と言われる「糖尿病網膜症」「糖
尿病腎症」「糖尿病神経障害」です。いずれも悪化すれば「失明」「人工透析」「壊死」
といった人生を変えてしまうような状態になってしまいます。
そのような合併症を少しでも抑制できるなら、神の草ヒュウガトウキは決して侮れないと
私は思っています。なぜなら、血糖値を管理することは非常に難しく、インスリン注射な
どを打つと、他人からは想像できないような試練を味わうことも少なくないからです。
血糖値・糖尿病を改善するには
糖尿病の場合は、改善というより合併症などが起こりにくい状態で「血糖値を安定させる」
ということではないかと思います。そのために病院ではインスリン注射などを使用します
が、時として低血糖になって意識がなくなったり、最悪昏睡状態になってしまうこともあ
ります。運転中なら事故につながりますので、考えただけでも恐ろしいですよね。
そのように考えると、できるだけ薬品に頼ることなく、糖尿病対策の基本「食事療法」と
「運動療法」を中心に、合併症予防にヒュウガトウキ
というのが私のおすすめ療法です。
そして、インスリンの効果を妨げる因子である「肥満」を解消し、飲酒や喫煙は極力控え
ることです。特に、肥満の原因であり、高血糖の原因でもある糖質（炭水化物）の摂取を
控え、できる限り「乗り物」を控えて歩くことが、糖尿病（血糖値）を安定状態に保ち、
合併症のリスクを最小限に食い止める方法なのです。
尚、ときどき「１型糖尿病」か「２型糖尿病」かという質問を受けますが、１型糖尿病は
膵臓のβ細胞が破壊されることでインスリンが枯渇している状態で、一般的には１０代を
中心に発症することが多いのが特徴です。なので、中年以降に生活習慣病として指摘され
る糖尿病はほとんどが２型糖尿病で、糖尿病全体でもその９０％以上が２型糖尿病と言わ
れています。
