1.糖尿病は治らない病気か?
糖尿病は一度発症すると生涯治らないとされています。
しかし、世界の学会では、治る、少なくとも治ったと同じような
状態を保てるという方向に進んでいます。
事実、私も、最近の血糖値は空腹時で80~100mg/dlという
ほぼ健康体と同じ数値を示しています。
ただ、やはり食後2時間で平常値とはいかないようですが、それでも
空腹時(起床時)が平常値になるということは、1日に一度は正常に
なっているということで、とりあえずは糖分が体内に蓄積されたままの
状態からは、1日に1度はリセットされているということになります。
これを、繰り返していると、HbA1cも5%台を維持していて、空腹時で
検査をすれば正常という判定になっています。
私は、わざと朝食を食べて受診しますので、食後2時間血糖値では
150mg/dlあたりになり、「経過観察」という項目がつきます。
糖尿病と診断されて4年目になりますが、この血糖値を1日1回正常値に
戻すということを心がけていると、この20年位で、今が一番すべてに
おいて健康体なのです。
ある意味、糖尿病と診断されたお蔭で、初めて自分の健康管理に気を
使うようになって、それがあらゆる面でプラスになっています。(笑)
要するに、中年以降になると、健康管理をしなければ、正常な人でも
糖尿病をはじめ生活習慣病を発症することになりますので、結局は
健康な生活をしたいなら、健康管理が必要になります。
なので、糖尿病と診断されて、強制的に健康管理をするようになった
ことが、私にとってはむしろラッキーだったと言えます。
この糖尿病を改善するだけで、血圧をはじめ、肝機能、腎機能等々、
おおよそ検査項目のすべてが正常値にもどっています。
2.糖尿病を放置しても大丈夫か?
糖尿病を放置して良いことは何もありません。
私の周辺でも、糖尿病と診断されながら長年放置したために、足を切断
した人が数名いますし、人工透析を受けている人も何人かいます。
そして、ほとんどの人が、高血糖=高血圧状態で、一見、健康そうに見えて
いても、そういう人に限って、心筋梗塞、脳梗塞といった重病で一瞬にして
地獄を見ることになるのです。
私の場合は、以前は、ともかく頻尿で、夜に3~4回トイレに起きて、
ほぼ睡眠不足状態が続いていましたが、血糖値の改善とともにそれもなくなり、
この1年位は、夜に目を覚ますことなど、ほとんど無くなりました。
ちょうど、頻尿がおさまったころから、健康診断でもすべてに「A」評価がつく
ようになったと思います。
生活習慣病というのは、どれも原因は同じです。
極言すれば、「食べ過ぎ」に尽きるのです。
もちろん、病名によっては、脂肪、糖、血液と分かれますが、それぞれに
特殊な病気が関与していない限り、糖尿なら炭水化物といった直接原因に
なっているものを中心に控え目に摂取し、全体の食事量を減らせば、
ほぼ生活習慣病は改善されます。
そして、それを維持することで、改善された状態がつづくことになります。
つまり、健康な状態が続くことになるのです。
生活習慣病と診断されたら、その後のあなたの取り組み方ひとつで、
「健康的な人生に変わるか」、「最悪の状態に陥るか」、
という未来の地図が用意されます。
そして、それを決める選択肢があなたに与えられるのです。
私は、その日を「吉日」に変えました!
あなたは、そのまま放置しますか?