1.女性の糖尿病は本当に少ない?
国民生活基礎調査の通院率調査によると、女性が糖尿病で
通院する人の数は、男性の半分程度と言われています。
また、労働者健康状況調査の持病調査では、女性の糖尿病の数は
何と男性の1/7程度なのです。
この事実を知って、女性の皆さんは安心しましたか?
でも、実はそうではありません。(笑)
通院調査や持病調査は自己申告のため、医療機関経由で
報告される調査のような正確な数字ではありません。
もちろん、まるでデタラメな数字かというと、
そういうものでもありませんが、やはり女性の場合「糖尿病」と
いう文字がプライドを傷つけるのでしょうか?
糖尿病以外の数字は男女の差がないのですが、なぜか女性の
糖尿病による通院患者や持病の数は、極端に少なくなっているのです。
なので、糖尿病は男性に多い病気などと思い込むことは危険です。
死亡率では、糖尿病も男女に大きな差は見られませんので、
女性も同じように多くの人が糖尿病になっているということです。
糖尿病と診断された女性の皆さんも、女性として、特別稀な病気
にかかったということではありませんので、必要以上にショックを
受ける必要はありませんが、だからと言って安心して放置しては
いけない病気であるということを忘れないようにして下さい。
2.社交的な人は糖尿病になりにくい?
いわゆるストレスにまつわる説だと思われますが、まるで無関係
ということでもないと思いますが、私個人的には、あまり関係ない
のではないかと思います。
なぜなら、社交的な人も、内向的な人も、性格に関係なく糖尿病に
なっている人が私の周囲にはたくさんいます。
なので、社交的だからと安心せず、内向的だからと心配せず、
要は、適度な生活習慣や運動を心がけることこそ、糖尿病を予防する
最も大切な条件なのです。
世の中には、このような迷信が数多く存在しますが、
それは見方を変えれば、それだけ多くの糖尿病患者がいて関心度の
高さを表しているということです。
言うなれば、血液型占いのようなもので、当たるも八卦、当たらぬも八卦
という類のものなのです。