糖尿病の原因と予防
糖尿病には「１型」と「２型」があり、１型は生まれつきの体質や膵臓の機能に障害があ
るなどの原因でインスリンが不足している場合で、糖尿病全体の１割未満と言われていま
すので、大半は２型ということになります。
なので、一般的に中年以降に生活習慣病の１つとして指摘される糖尿病は、ほぼ「２型糖
尿病」のことで、１型は医師の診断による指導を受けるのが基本になっています。
いずれにしても、膵臓から分泌されるインスリンが不足したり、効果が低下することで発
症する病気です。ここでは２型糖尿病ということでお話します。
２型糖尿病はなぜ起こるかというと、セットで指摘されるのが「肥満」と「運動不足」で、
これは「高血圧」「脂質異常症」と同じく生活習慣病の共通した原因でもあり、これらの
病気も相互に関係していることから、どれか１つというより、１つの症状があれば他の病
気も同時に発症している可能性が高いのです。
そこで、糖尿病とは何かと言うと、加齢による膵臓機能の低下（老化）により、インスリ
ンの分泌量が減る、インスリンの効果が低下するなどの原因で、血液中のブドウ糖の調整
がうまくコントロールできなくなった状態のことです。
更に、肥満（内臓脂肪）はインスリンの効力を低下させる（インスリン抵抗性）作用があ
るため、両方の症状が現れやすい中年以降に糖尿病を発症する人が多くなるのです。
で、その原因を作っているのが「食べ過ぎ」と「運動不足」ということです。つまり、食
べ過ぎることにより、血液中のブドウ糖が増え、運動不足により内臓脂肪が増え、更に加
齢による膵臓機能の衰えが重なる４０代以降に多く発症するということです。
糖尿病という病名から、糖分を控えれば良いと考える人もいますが、もちろん糖分もそう
ですが、ここでいう糖とは、血糖値（血液中のブドウ糖の濃度）を上げる炭水化物がその
中心です。ご飯やパン、麺類などの好きな人は糖尿病リスクも大きくなるということです。
おわかりでしょうか？糖尿病の予防としては「炭水化物を控える」「内臓脂肪を溜めない」
ことです。言い換えれば「腹八分目」と「適度な運動」が糖尿病をはじめ生活習慣病全体
に必要な予防法ということになります。
糖尿病を改善するには
このようなサイトを見ておられる人は、もうすでに糖尿病と診断された人が多いと思いま
すが、ここでしっかり覚えておかなければならないことは「糖尿病を改善できるのは自分
しかない」ということです。病院でインスリン系の薬や注射で血糖値は瞬間的に下げるこ
とはできても、それは合併症などのリスクを軽減するための措置で根本的な糖尿病の治療
にはなっていません。
では、どうすればいいのかということですが、このようなサイトや書物から、できるだけ
多くの情報を収集して、自身の糖尿病を改善するためには何ができるのかを知ることです。
糖尿病は治らない病気と言われていますが、悪化させなければ特に問題もなく普通に生活
できるものでもあるのです。失明や壊疽切断、人工透析など恐ろしい言葉が並ぶ病気です
が、何もしなければ、それが現実になる確率は高くなりますが、真剣に向かい合えば、糖
尿病の合併症はもちろん、脳や心臓などの病気の予防にもなるのです。
コロナウイルスでしっかり対策をしたお陰で、インフルエンザにかかる人数が激減したと
いうのが最近の良い例ですね。
つまり、糖尿病とは知れば知るほど、病状を悪化させることを食い止めることができるの
です。そして、本日ここで学ばれたことは、「腹八分目」と「適度な運動」です。
最初はどちらも難しいかも知れませんが、そのような場合でもサプリメントなどを活用し
て、できる限り血糖値を上げないようにすることです。
あえて、糖尿病の症状や血糖値の話はしませんでしたが、それも大切なことではあります
が、それ以上に大切なことは、糖尿病改善のための最も基本的なことをまずやることです。
それが「腹八分目」と「適度な運動」ということです。