糖尿病の発症要因
一般的に中高年頃から発症することが多いと言われている糖尿病は２型糖尿病のことで、
その発症要因の大半が生活習慣であることから生活習慣病と言われています。
具体的には、血液中の糖分（ブドウ糖）の濃度が高くなることですが、その濃度のことを
血糖値と呼び、健康な人の上限が１４０ mg/dL とされています。つまり、その上限を超
えている状態を「高血糖」と言い、その状態が続くことを糖尿病と言うのです。
なぜ高血糖になるのかと言えば、本来は血液中のブドウ糖の量が上限に近付くと、膵臓か
らインスリンというホルモンが分泌されて、余分な糖を皮下の脂肪細胞に蓄えるように働
くのですが、何らかの原因でインスリンの分泌量が減少したり、効力が低下したりすると
うまく調整できなくなるからです。
糖尿病の改善方法
糖尿病の改善方法とは「血糖値が高くならないようにする」ことと、「血糖値が高くなり
にくい体質にする」ことです。
血糖値は、食べ物が消化吸収されてブドウ糖になって血液の中に入ることで上がりますの
で、血糖値を上げる直接の原因である「食べ過ぎや飲みすぎ」を調整することです。特に
間食や夜食といったものは控え、炭水化物の摂取を少なくすることです。
そして、血糖（ブドウ糖）は、私たちの体を動かすエネルギーとして利用される目的で存
在しているものですので、できるだけそれを活用するような生活をすることです。
具体的には、ウォーキングやジョギングなどの運動で肥満を解消し、筋肉量を増やすこと
です。もちろん、体を動かす仕事であれば、そのようなことをしなくても血糖値が上がる
ことも少ないですが、デスクワークで運動不足の人には必須ということになります。
ウォーキングやジョギングでもエネルギーを消費しますが、その消費量はわずかです。し
かし、運動することで脂肪（特に内臓脂肪）が落ちて、筋肉量が増えることで、インスリ
ンの効力がアップし、基礎代謝が向上することでエネルギー消費が増えることになります。
実は、インスリンの効力が低下する原因の１つが内臓脂肪で、内臓脂肪型肥満はインスリ
ン抵抗性といって、インスリンの働きを抑制する作用があるのです。
つまり、食べ過ぎ飲み過ぎをしっかりコントロールすること、体重を適性に保ち筋肉量を
増やすような運動や行動をすることが糖尿病改善の基本です。
糖尿病の予防方法
糖尿病を予防するにも改善するにも、体重が１つの目安になります。つまり、若いころの
体重より５ｋｇ以上増加している人は、総じて糖尿病になりやすい傾向があります。
次に、食事の量を減らすことは先にも述べた通りですが、同時に内容にも注意する必要が
あります。いろいろな生活環境の違いもありますので、単純に比較はできませんが、昔の
和食中心の時代には、今のように糖尿病は多くありませんでした。
なので、インスタント食品やファストフードがすべて悪いとは言いませんが、そのような
食生活を続けていて糖尿病になっている人は、野菜や魚を中心とした和食を参考にしてみ
ると、案外簡単に血糖値も改善されるかも知れません。
また、近年は糖尿病を患う人が多いためか、糖分の吸収を抑えるとかいうサプリメントも
多く出ていますが、それはそれで意味がない訳でもありませんが、同じサプリメントとし
て使用するなら、昔から「神の草」として崇められ、その成分の一部は厚生労働省から医
薬品としても認定されているヒュウガトウキを試してみることをおすすめします。
そして、大切なことは、糖尿病は生活習慣病という名の通り、生活習慣がしっかりしてい
なければ、せっかく改善されても、またすぐに悪化しますので、若いころの体重を維持す
ることを中心に、睡眠不足やストレスの解消にも気を配るなど、病気というより自分との
闘いということになります。
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