1.糖尿病の原因
日本人の約95%を占めるといわれる2型糖尿病の本来の原因は
食生活、運動不足、肥満などの生活習慣と考えられてきましたが、
近年では仕事などのストレスも糖尿病の発症因子の1つとして、
クローズアップされています。
つまり、肥満と無縁な人でも、ストレスが多いと糖尿病になると
いうことになるのです。
2.ストレスと糖尿病の関係
ストレスが加わることで、そのストレスに反応する各種ホルモンが
分泌されることになるのですが、そもそも人間の体のなかで、
血糖値を下げる役割を持つホルモンはインスリンだけなのです。
それ以外の多くのホルモンは、むしろ血糖値を上昇させる働きがある
ものが多く、必然的に血糖値は上昇し、インスリンを分泌する膵臓が
疲弊してくるようになることが原因の1つです。
更には、ストレスが溜まると精神状態が不安定になり、過食や飲酒が
増えることで、一層血糖値が上昇するという悪循環に陥ってしまう
ことになるのです。
3.ストレスによる糖尿病の対処法
ストレスにより糖尿病になるということは、もちろんストレスが
大きな要因ではありますが、糖尿病=ストレスではありません。
さまざまな因子が加わった結果が糖尿病であるという判断の方が
正しいのです。なので、基本的には、糖尿病になりやすい体質である
ということができます。
そこで、まずはストレスの原因を取り除くことになりますが、
それには、休養をとるとか、趣味や娯楽をもつとか、環境を変えると
いった方法がありますが、最も良いのは運動をすることではないかと
思います。
それは、運動はストレスの解消だけではなく、生活習慣病全般の予防
にもなるからです。
運動を習慣化することで、ストレス面でも、生活習慣面でも、糖尿病の
予防につながっていくことになります。
また、体型的にも若い頃に近づいていくと、精神的にも満たされること
になり、ストレスを軽減させる大きなチカラにもなるのです。