血糖値が高いという意味
私達の生命や活動を支えるエネルギーは、食事で摂取される糖です。と言って
もコーヒーに入れる砂糖ではなく、炭水化物等からグルコース（ブドウ糖）に
変化して吸収され血液中に含まれる単糖類（糖の最小単位）のことです。
糖尿病というのは、この糖が消費される以上に供給されて血液中に必要以上に
存在することが慢性化した病気のことです。
本来は、この過剰に摂取された糖を膵臓から分泌される「インスリン」という
ホルモンが調整することで、常に一定の血糖値を保つようになっています。
つまり、食事により血糖値が上昇すると、インスリンが分泌されて筋肉などの
細胞に脂肪として蓄えられ、逆に血糖値が低下したときは、この蓄えられた脂
肪がエネルギー源として血液中に放出されることで、健康な人の場合は、血液
中に存在する糖は、消費と供給のバランスがとれて一定に保たれています。
ところが何らかの原因で、このインスリンが十分に分泌できなかったり、効力
が低下してしまって血液中の糖が増えすぎている（血糖値が高い）状態になっ
たままのことを糖尿病と言います。
インスリンは加齢とともにその分泌量や効力が低下すると言われていますが、
中年以降には肥満（特に内臓脂肪の蓄積）になりやすく、更にインスリンの効
力が低下するため、糖尿病になる人も増えるのです。
最も注意が必要な食後血糖値
血糖値と言っても測定するタイミングで大きく違います。健康診断などでは、
朝食抜きの検査となるため「空腹時血糖値」を測定することになります。
病院などで食事と関係なく測定する場合は「隋時血糖値」を測定しますので、
当然数値も大きく違いますが、これらの数値が糖尿病と判定されるのは、空腹
時血糖値が１２６mg/dl、随時血糖値が２００mg/dlを超えた場合です。
同時に、血管壁にどれぐらいの糖がついているかを仮定して赤血球のヘモグロ
ビンと糖の結合状態の過去２ヶ月の平均値を求めたＨｂＡ１ｃの値が６.５以上
であれば、糖尿病の疑いが濃厚ということになります。
糖尿病になればもちろん注意が必要ですが、実はこれらの測定でもまだハッキ
リと糖尿病と断定されなていない人でも、食後の血糖値が高いということがよ
くあります。これを「食後高血糖」といって。食事による糖の流入に体の対応
が追いつかず一過性の急激な血糖値の上昇が起こる状態で「グルコーススパイ
ク」と呼ばれる症状です。
グルコーススパイクは、膵臓を刺激してインスリンの分泌を上昇させることで
高インスリン血症（血液中のインスリンが異常に多い状態）を引き起こしたり、
肥満を助長することなどで「動脈硬化（血管の老化）」を促進させることにな
り、重病につながるリスクを高めるため、最も注意が必要な測定値と言われて
いるのです。
ただ、重症の糖尿病でもない限り、毎食後に血糖値を測定している人は少ない
と思いますが、基本的に糖尿病は「過食」「運動不足」「肥満」が原因になっ
ているので、糖尿病対策とは、それらの要因をできるだけ取り除くことです。
いろいろ測定したり、記録したりが面倒だと思う人は「２０代の体型」を思い
出してそれに近づけることです。その方法は、運動で糖を消費することも大切
ですが、何と言っても過食・肥満・高血糖のすべてに関係する糖質の過剰摂取
を防ぐことにあります。
糖質を過剰に摂取するのを防ぐには、「食べ過ぎないこと」ということは誰に
でも分かることですが、現実はなかなかスッキリした体型にもどる人は少ない
ようです。
そこで、最近は「糖質の吸収を抑える」ということが主力になりつつあり、そ
の方面での研究がすすんでサプリメントなどもいろいろ売られています。
なかでも、食後の血糖値の上昇を抑える働きがあるネオコタラノールが含まれ
た血糖値ケアサプリメントは機能性表示食品としても届けられていますので、
早めに血糖値対策を考えておられる人には、これがおすすめです。
