夜間頻尿の原因は睡眠の質か膀胱の病気か、見分け方と対策

夜間頻尿の原因は睡眠の質か膀胱の病気か、見分け方と対策

《本ページはプロモーションが含まれています》

1.夜間頻尿と睡眠の質

夜中に1回以上トイレに行くことを夜間頻尿と定義されています。ただ、回数はともかく
トイレに行きたくなって(尿意で)目が覚めるのか、目が覚めたついでにトイレに行くの
かで、その意味はかなり違います。簡単に言えば、前者は膀胱に問題があり、後者は睡眠
に問題があるということになります。

たまに、夜間頻尿は睡眠薬で解決するという話を聞きますが、この場合の夜間頻尿は睡眠
障害であることが多く、実際、睡眠障害が夜間頻尿の原因になっているケースが多いとい
うこととも関係しています。しかし、問題が膀胱にある(過活動膀胱など)場合は、尿意
は本能的な反応ですので、睡眠薬を飲んでもあまり意味がありません。

膀胱に問題が出るとされる病気には、加齢や脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患によ
り膀胱が過剰収縮する過活動膀胱、加齢などによる前立腺の肥大により膀胱が圧迫される
ことで膀胱容積が小さくなる前立腺肥大などが多く、睡眠障害(良質な睡眠がとれなくな
る病気)としては、睡眠時無呼吸症候群、うつ病などの精神障害などがよく知られていま
す。他にも、尿量そのものが多くなる病気として、水分や塩分の取り過ぎ、運動不足など
が関係する夜間多量、尿の産生を抑制する抗利尿ホルモンが低下する尿崩症、血糖値が高
くなる糖尿病などがあります。

いずれの症状も「加齢」が関係していることが多いので、ある程度の年齢になると、夜間
頻尿のような症状が現れても不思議なことではないのですが、問題は夜間頻尿の程度によ
っては、睡眠不足による日常生活上の不利益な面が多いというところかも知れません。

2.夜間頻尿の対処方法

夜間頻尿対策の第一歩は、就寝前に多量の水分摂取や利尿作用のあるアルコールなどの摂
取を控えることです。夕食時から過度な水分・アルコール・コーヒー等の摂取を控えるよ
うにしましょう。

次は、疲労やストレスの蓄積を解消することです。これらは交感神経を刺激する原因にな
りますので、睡眠障害を引き起こすことになります。日頃から十分な休息や睡眠をとり、
軽い運動習慣をつけることです。

これだけでも、ずいぶん違うと思いますが、夜間頻尿の原因となる病気などの多くに関係
しているのが「加齢」ということなので、高齢になれば、誰にでもある程度は見られる症
状の1つということになります。特に男性にその傾向が強く、70歳以上では半数以上、
80歳以上ではほとんどの人が夜間にトイレに起きると言われています。

なので、ある程度の年齢になれば、夜間頻尿そのものより、寝不足による生活の質の低下
や高齢者が夜間にトイレに行くときの転倒や骨折のリスクが高くなることの方が問題と言
われています。特に、夜間頻尿に睡眠薬といった自己流の対策では、高齢になるほど睡眠
障害以外の原因であることも多いので、寝ぼけて転倒といった事故が多くなります。

むしろ、加齢とともに現れる夜間頻尿対策としては、体を温めて機能低下を改善するため
の漢方薬として、古くから尿トラブル効果で知られている八味地黄丸などを試してみると
良いかも知れません。





 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク