１．肥満と食品添加物の関係
食品添加物と言えば、体に悪いものと捉える人も多いですが、食品添加物の多くは化学物
質であるため、当たらずしも遠からずといったところかも知れません。しかし、食品の保
存期間を延長したり、栄養価を向上させるといった方面で使用されることもあり、必ずし
も健康に害があるというものでもありません。しかし、肥満リスクという面で見れば、あ
まりおすすめできるものではありません。
健康面での害はなくても、食品添加物は味覚を強く刺激して食欲を増進させるものが少な
くなく、結果的に食べ過ぎて脂肪を蓄積させてしまうことになります。また、添加物によ
っては、内臓に負担をかけて代謝の妨げになるものも多く、肥満を引き起こす原因になっ
たりもします。その代表が、人工甘味料、高カロリー油脂、保存料、着色料などで、見た
目にも、食べたときもおいしく感じるようにできているのですが、一方では食品本来の栄
養価を下げ、カロリーだけが増加するような傾向にあります。また、保存料や着色料は、
体内の酵素の働きを妨げる働きがあり、代謝機能の低下を招くことになります。
このように、食品添加物は健康上の問題もありますが、肥満とも深くかかわっていますの
で、ダイエットをしてもなかなか痩せられないという人は、少し視点を変えて、食品添加
物をできるだけ避けるような食生活を始めてみると良いかも知れません。そのもっとも簡
単な方法が「自炊生活」をして、インスタント食品や加工済み食品を控えることです。
２．食品添加物を減らすには
現代のような生活システムでは、食品添加物を完全に避けることはできません。しかし、
加工された食品（特に加工度の高い食品）を控え、自然食品を選ぶことから始めます。
できれば、それらの食材を自炊すると、かなりの添加物を減らすことができます。
食品を買うときは、パッケージに表示されている「／」以下の種類ができるだけ少ないも
のを選ぶことです。／ 以下には添加物の名称が書かれています。特に「〇〇〇〇等」と
いった表示は、まったく何が含まれているかわからないという解釈ができます。逆に、オ
ーガニック食品というのは、農薬や化学肥料、添加物が少ないという意味でもありますの
で、単純に自炊すれば良いというのではなく、その食材を入手するところから注意をする
必要があります。
そして、食品と同時に注意したいのが調味料です。人工甘味料よりはましですが、精白糖
より「天然糖」、精製塩より「自然塩」、無添加の「味噌」や「醤油」といったところま
で注意を払うことが大切です。
まずはこれだけを実践してみるだけでも、腸内環境が良くなったり、味覚が鋭くなったり
して、市販のジュースやファストフードから目を反らせたくなるようになると、体調が良
くなり、体重も減っていたと実感されている人が多いようです。
うな書籍もあります。ダウンローでサラッと読み終えることのできる電子書籍ですので、
興味があれば一読される価値は十分にあると思います。
