１．神経痛の原因と症状
神経痛とは、末梢神経が刺激を受けることで、ピリピリとかジンジンするような痛みを生
じることを言います。ただし、神経痛というのは症状名であり、その症状を引き起こす原
因疾患があります。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの病気による「坐骨神経痛」、顔
面の血管が神経に触れることで痛みが生じる「三叉神経痛」、疲労や薬剤による水痘帯状
疱疹ウイルスの再活性化などが原因で起きる「肋間神経痛」などがよく知られています。
症状としては、ピリピリ、ジンジンといった、電気が走るような感じの痛みが中心になり
ます。病院へ行くと、その原因を調べて、痛みに対する対症療法と原因疾患に対する根治
治療を行うのが普通です。ただ、痛みが長引く場合や、椎間板ヘルニアなど独特の症状が
ともなう場合は病院で治療を受ける人も見かけますが、一般的にピリピリするといった症
状程度では、なかなか診察を受けない人も多いようです。
程度の差はともかく、病院へ行く人も、自宅で様子見の人も、神経痛を悪化させて治療が
長引くことを回避するには、日常生活でちょっとした注意を払うことが大切です。という
のも、神経痛の原因はいろいろありますが、日常生活の中にもさまざまな神経痛の要因が
存在しているからです。
ピリピリするといった痛みの場合は、神経痛であることが多いですが、なかには炎症によ
る痛みであることもありますので、よくわからない痛みである場合は、やはり検査を受け
ておくのが良いかも知れません。基本は「内科」ですが、顔面に痛みがある場合は「神経
内科」「脳神経外科」、腰痛や下肢にしびれや痛みを伴う場合は「整形外科」を受診して
下さい。
２．神経痛のセルフケア
病院での対症療法（痛み止め）は、バファリンやロキソニンといった市販でも入手できる
ものですので、原因疾患（ヘルニアなど）の根治治療まで治療を続ける余裕のない人は、
これらの市販薬でも何とかなります。
ただし、痛みが治まったから良かったではなく、神経痛を繰り返さないためには、日常生
活上でのセルフケアも大切です。まずは、自律神経の乱れにつながるストレスや緊張をで
きるだけ減らすようにしましょう。仕事や家事の合間にでも、ストレッチや深呼吸などを
してリラックスする時間を作ることが大切です。同時に、交感神経を興奮状態にするコー
ヒー、アルコールなどの刺激物も控えるようにしましょう。
次は、身体を冷やさないことです。何となく理解できると思いますが、冷え（血流の悪化）
は筋肉を緊張させ、神経痛を悪化させます。また、姿勢にも注意を払う必要があります。
特定の姿勢や動作を長時間続けることで、一部の場所に負担がかかり続けることが神経痛
の要因になったりします。
まれるとされており、現代人の野菜不足な生活でも、比較的不足しにくい栄養素と考えら
れていますが、それでも添加物満載のインスタント食品やファストフードをメインにして
いる人は安心と言えるものでもありません。そして、意外に思われるかも知れませんが、
菜食主義者（野菜中心の食事）もビタミンＢ１２が不足傾向にあると言われています。野
菜は健康食のようなイメージですが、実はビタミンＢ１２は植物性の食品には含まれてい
ないのです。特に女性で妊娠中、授乳中は注意が必要で、母乳による育児をしている場合
はサプリメントなどでの摂取も推奨されているほどです。
