1.ヨモギの成分と効能
近年、自然植物の持つさまざまな効能が注目され、ハーブや生薬などという言葉を耳にす
ることが多くなりました。この種のイントロは美容関係であることが多く、ハーブティー
などはまさにそのような経緯で広く知れ渡ったようなところがあります。一方で、生薬と
いうのは東洋医学でよく知られていますが、どちらも植物の持つ薬効成分に着目したもの
となっています。
そのようなハーブにあって、美容にも健康にも役に立つ「和ハーブの女王」と言われ、世
界中で知られているのが日本古来のスーパーハーブの「ヨモギ」です。その成分や効能は
日本では古くから知られていて実用化されていますが、だからと言って特殊なハーブとい
う訳でもなく、一般的には雑草の類で全国どこででも見つけることができます。
今でもよく見かけるのが食材としてのヨモギ餅(草餅)・天ぷら・ヨモギ茶、薬用として
のお灸の艾(もぐさ)・ヨモギ蒸し・ヨモギ風呂などですが、ヨモギの持つ良質のクロロ
フィル、ビタミン、ミネラル、β カロテンなどは美容にも健康にも優れた効果・効能があ
ると言われているのです。
ヨモギには豊富な鉄分も含まれていますので、クロロフィルとの相乗効果で貧血予防、血
液循環効果が期待できるとされていますが、緑の血液とも呼ばれるクロロフィルは血液の
浄化作用があって、血液がきれいになり、血液の循環が良くなり、体内に蓄積した有害物
質を排出してくれると言われているのです。これだけでも美肌・健康効果は抜群な感じが
しますが、さらに整腸作用・抗発ガン作用・免疫強化作用・止血作用・口臭抑制作用等々、
おおよそ現代人の悩みの多くを解消してくれそうな効能・効果が期待できるというのです
から、ここは黙って試してみても損のないところではないでしょうか。
2.ヨモギを摂取する方法
ヨモギは期待する効果によって摂取方法も違い、体質改善効果を期待する人は「ヨモギ蒸し」、保湿効果・リラックス効果を期待するには「ヨモギ風呂」などが人気のようです。
ただ、一般的には「ヨモギを毎日の生活に取り入れる」という方法がおすすめで、個人的
には「ヨモギ茶」がイチオシです。
ヨモギはどこででも見つけることができますが、よく似た姿の毒草トリカブトには注意が
必要です。違いは、トリカブトにはヨモギに見られる葉の裏の綿毛や托葉がなく茎がツル
ツルしていて、茎や葉をちぎったときにヨモギの香りがしないという違いがありますが、
自信がなければ詳しい人に尋ねるか、使用しないという決断も必要です。
ヨモギ茶の場合は、葉っぱの柔らかい部分だけを使用し、きれいに水洗いをして3日ほど
干せば完成ですが、色止めのために水洗い後に30秒ほど蒸し器で蒸すという方法もおす
すめです。蒸しあがったらザルなどに広げて3~4日ほど乾燥させます。乾燥したらヨモ
ギをフライパンにアルミホイルを敷いて弱火で焦がさないように10分程度炒れば完成で
す。面倒なことは嫌いという人は、通販でも安く販売されていますので、それで問題あり
ません。
その他の摂取法としては、ヨモギのジェノベーゼパスタ(作り方はレシピ本などを参照し
て下さい)、ヨモギ餅、ヨモギ団子、天ぷら、おひたし、和え物、スープなどが人気のよ
うですので、興味があればぜひ挑戦してみて下さい。
気になる効果ですが、私の場合はヨモギ茶を飲み始めて数日で「肌スベスベ」「便秘解消」
といった具体的な変化が見られました。個人差はあると思いますが、続けていればやがて
何らかの効果を感じるときがくると思いますので、1か月位は継続してみて下さい。