１．足の裏が痙攣する原因
一般的に足が痙攣する（足がつる）という話を聞いた場合、そのほとんどの人は「ふくら
はぎ」の痙攣をイメージすると思います。しかし、高齢になるにつれて「足の裏がつる」
という経験をする人が増えてきます。しかも、若い頃の足の痙攣は「激しいスポーツ」や
「脱水症状」など、ほぼ痙攣する場面も連想できるのですが、高齢者の場合は、単純に靴
を履こうとした瞬間に「足の裏がつる」とか、夜寝ているだけで「ふくらはぎがつる」と
いったことが頻繁に起きるようになります。
そもそも、足がつるとはどういうことかと言えば、「筋肉疲労」「水分不足」「血行不良」
などが原因で、足の筋肉が異常に収縮し、痙攣している状態になっていることです。そし
てそれは、ふくらはぎも足の裏も同じですが、今回は「足の裏」がテーマになっています
ので、ここからは足の裏の痙攣について詳しく述べていきます。
筋肉が痙攣を起こしやすいのは「よく使われる筋肉」とされています。足の裏は、普段は
あまり意識されませんが、まさによく使われる筋肉の代表的なものなのです。しかも、心
臓から遠く、血行が悪くなりやすい（冷えやすい）部分でもあります。そして、加齢とと
もに消化吸収機能が低下して「ミネラル類（マグネシウム・カルシウム」が不足してくる
ことで、筋肉疲労や血行不良になりやすくなります。
さらに、肥満やストレス、生活習慣病など、血管が収縮しやすい環境が整えば「体が冷え
やすく」なります。つまり、高齢になると、筋肉の痙攣が起こる条件が揃いやすくなりま
すので、若い頃のように、特別激しいスポーツをしていなくても、寝ているだけで「ふく
らはぎが痙攣」したり、靴を履こうとしただけで「足の裏が痙攣する」といったことが起
きやすくなるのです。
２．足の裏の痙攣の予防法
足の裏が痙攣しても、直接命にかかわるようなこともなく、数分ガマンしていれば何とな
く治まってきます。ただ、車の運転中などに起きると、事故につながることもありますの
で、できれば未然に防ぎたいものです。
原因が分かっていれば、予防することもそれほど難しくありませんので、できるだけ痙攣
しない環境を作るように心がけて行きましょう。まずは、足がつってしまった場合は、で
きるだけ「足の裏に負担がかからないような姿勢」になりましょう。そして、足の裏を床
に着けないようにして、足の指を上に反らせるようにして痙攣の治まるのを待ちます。手
で足の指を引っ張り上げることも有効な方法ですが、あまり力を入れないように慎重に行
うようにして下さい。
ムが２：１になるよう）を補給します。難しいと思われる人はサプリメントでも問題あり
ません。
そして、高齢者ほど、意識して「水分補給」をするようにしましょう。またエアコンなど
で体を冷やしてしまうことにも注意が必要です。できれば、温かい飲み物で水分補給、軽
いストレッチなどで血流の促進なども行うようにして下さい。
また、肥満は直接足の裏の負担につながりますので、食事や運動を通して、できるだけ標
準体重に近づけるようにして下さい。糖尿病などの生活習慣病を指摘されている人は、血
管性疾患を指摘されているということですので、できるだけ改善に努め、血流障害のリス
クを減らすようにして下さい。
ミネラル補給・水分補給・血行促進（体を冷やさない）を中心に、足裏痙攣の予防につな
げるようにしましょう。
