高齢者に多い夜間頻尿の原因は膀胱機能の低下と睡眠障害かも

高齢者に多い夜間頻尿の原因は膀胱機能の低下と睡眠障害かも

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1.高齢者の夜間頻尿

高齢になると、多くの人が経験することになるのが夜間頻尿ではないかと思います。しか
し、ある種の調査では、65歳以上の高齢者では8割以上の人が夜中に1回以上トイレに
起きているとも言われていますので、無視して良いという訳でもありませんが、老化現象
の1つということでもあるのです。

頻尿の原因となる糖尿病や高血圧症、腎機能障害などの病気がある人は、そちらの治療を
することはもちろんですが、一般的には高齢者は夜間頻尿になりやすいのです。

             

それは、加齢とともに膀胱の機能が低下して、尿を溜める容量が減ってくること(この場
合は昼でも頻尿になる)や、ホルモンバランスの乱れにより抗利尿ホルモンの分泌が少な
くなったり、さまざまな薬の服用による影響だったりします。

また、夏はそれほどでもないけれど、冬にトイレが近くなるというのは、年齢にかかわら
ず誰にでもあることで、寒いときには体温を維持するために体内での燃焼作業が増えるた
め代謝水が発生するからです。なので、もともと頻尿傾向の人は、部屋を温めたり、身
体を温めることで改善することもよくあります。

そして、意外に盲点になっているのが、高齢者の睡眠障害です。高齢になると運動量が少
なくなり、疲れていないにもかかわらず、何もすることがないからと早く床につく傾向に
あります。結果として浅い眠りとなるため、中途で覚醒することが多くなります。夜間頻
尿と中途覚醒は相関関係にありますので、ウォーキングなどの軽い運動をしてみたり、寝
る時間を少し遅くしてみるなどの工夫をしてみると良いかも知れません。

2.夜間頻尿の改善法

頻尿に関係するような病気を患っていなければ、高齢者が夜間に1~2度トイレへ行くの
は珍しいことではないと納得することが案外効果があります。

次に、睡眠時の中途覚醒にも関係しますが、下半身に水分がたまりにくくなるように筋力
強化ができるような運動をすることです。ウォーキングやスクワットなどが効果的ですが、
難しいようなら、就寝前に20~30分間、足を心臓より高い位置に置くような姿勢(仰
向けに寝て足の下にクッションなどを当てるなど)で過ごしてみるだけでも、ある程度の
効果は期待できます。

         

また、睡眠時間については、寝すぎていると思われる場合には、寝る時間を少し遅くする
ようにしましょう。生体リズムを調整するホルモンメラトニンの分泌を乱さないために、
睡眠時間は寝る時間で調整し、起きる時間は一定に保つようにしましょう。

たまに、メラトニンには催眠作用があるということで、睡眠薬としてすすめる人もいます
が、本来メラトニンの催眠作用は弱く、寝る前に服用しても目立った効果は期待できませ
ん。睡眠・覚醒、時差などのリズムを調整するための役割を果たすものなのです。

他には、意味のない薬を多く服用しない、寝る前にアルコール・コーヒーなどの利尿作用
のある飲み物は控える、水分は多すぎないように摂ることなど、誰が考えても頻尿につな
がるようなことは避けるようにします。

そして、老化による膀胱機能の低下には、漢方薬が良いと言われています。もちろん漢方
薬を飲んでも若返る訳ではありませんが、高齢者特有の諸症状を緩和したり、効果的に作
用すると厚生省に認められた医薬品ですので、余裕があれば試してみる価値は十分にある
と思います。


 

 

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