糖尿病の原因とは
糖尿病とは血糖値が高くなる病気です。と言っても食事を摂れば誰でも血糖値が高くなり
ますが、普通は上限を１４０mg/dlにして、自動で７０～１１０mg/dlに調整されること
になりますが、そうはならず高血糖（１４０mg/dl）以上の状態が続くことを言います。
血糖値とは、食事などで食物を摂取して消化吸収され、ブドウ糖になって血液の中に入っ
ているブドウ糖の量のことです。しかし、極端な場合を除き、糖尿病を発症していても日
常生活に支障が出るということもなく、むしろほとんど何も気にならないということの方
が多いのです。
ところが、それが長期間放置されると、合併症と呼ばれるさまざまな病気や障害を引き起
こすことになるのが糖尿病の怖いところです。
合併症のなかでも、目の毛細血管が詰まることで失明の危険もある「糖尿病網膜症」、週
の半分は透析を受けて過ごすことになる「糖尿病腎症」、手足のしびれや足の壊疽・切断
のリスクもある「糖尿病神経障害」が糖尿病の３大合併症と言われています。
では、食事で何を食べても血糖値が上がるのかと言うと、そういうものでもありません。
血糖値を上げるのは主に「炭水化物」で、ご飯やパン、麺類など、いわゆる主食とされて
いるものです。
他にも、お菓子類や清涼飲料水、酒類（焼酎・ウイスキー以外）、果物類などが血糖値を
上げる主な食品になります。加工食品やファストフードなど、調理されているものは糖質
はかなり多く含まれていると考えるべきです。
ただ、あまり手を加えていない食品は、同じものでも血糖値が高くなりにくいものが多い
ようです。例えば白砂糖は上がりやすいですが、黒砂糖は上がりにくく、白米は上がりや
すいですが玄米は上がりにくい、といったようにいろいろ研究すれば道もいろいろありま
すので、糖尿病と言われてもそれほど悲観することもありません。
簡単に言えば、血糖値を上げやすい食品は加工されているものが多く、逆に繊維質を多く
含む天然の食品は血糖値が上がりにくいと言えます。
なので、ほとんど加工されることなく食べる「野菜類」「魚介類」などは血糖値を上げに
くい食品ということになります。もちろん大量の砂糖などで調理をしなければのことです。
糖尿病になったら
血糖値が高くなる病気になったということですので、その対策は血糖値が上がりやすいこ
とを控え、その状態を維持することが糖尿病を悪化させない方法、つまり糖尿病の治療法
ということになります。
具体的には「食べ過ぎ」「飲み過ぎ」「間食を控える」ことです。要は、ブドウ糖に変化
するものを食べ過ぎないようにすることです。それだけでも血糖値は高くなりにくくなり
ますが、同時に肥満を解消し、筋肉をつける運動をすると更に効果的です。
血糖値を自動で調整するのはインスリンというホルモンが、血液中の余分なブドウ糖を脂
肪細胞に取り込ませることで行います。その機能が正常でなくなった状態が糖尿病で、そ
の原因の１つが内臓脂肪型肥満です。
なので、運動をして余分なブドウ糖を消費するだけでなく、内臓脂肪を落としてインスリ
ンの効果を高め、筋肉量を増やすことで基礎代謝も上がってブドウ糖が消費されやすい体
質になります。
そのような体質が出来上がれば、あとはそれを如何に維持するかということです。時とし
て食べ過ぎたり、飲み過ぎることもあると思いますが、そのような時もイヌリン
などの糖
対策サプリを利用するなどして、体質を崩さないようにすることが地味なようで最も効果
的な糖尿病対策ということです。
