糖尿病は血糖値との付き合い
糖尿病という病名を知らない人はいないと思いますが、初めて糖尿病を指摘されたような
人は、糖尿病について、ほとんど何も知らないことに愕然とされるかも知れません。
そこで、今回は、糖尿病と診断された人が何をすべきか、という基本的な対処法について
のお話です。何だ「基本」かと思われるかも知れませんが、何事でも、首尾一貫して継続
しなければ、物事を成就させることができない重要なことを基本というのです。
糖尿病を指摘されるのは、血糖値が高いときです。血糖値というのは、血液中に含まれる
ブドウ糖の濃度のことで、普通は、体内で一定の濃度になるように調整される仕組みにな
っていますが、その仕組みに何らかのトラブルが発生して、「血糖値が高い状態」のまま
になることを糖尿病と言います。
そのトラブルの原因になっているのが、生活習慣と多く関係していることから、糖尿病は
生活習慣病とも言われているのです。
血糖値（ブドウ糖濃度）は糖質の摂取により上がります。それを調整するのがインスリン
というホルモンです。一般的に、糖尿病というのは、インスリンの分泌量が減るか、効力
が弱くなった状態のときに起きる症状のことですので、まずは、なぜインスリンが効かな
くなっているかを知ることです。
インスリンの効力が低下する原因は、加齢によるインスリン分泌量の低下、肥満などによ
るインスリン抵抗性（インスリンが効きにくくなる状態）によるとされています。
糖尿病は治らない病気と言われるのは、加齢によるインスリン分泌量の低下である場合が
多いためで、若い世代の人が何らかのインスリン抵抗性により血糖値が上がっているよう
なケースでは、絶対治らないというものでもありません。
肥満解消と腹八分目が決め手
糖尿病は、シンプルに考えると、インスリンの効力と糖質の摂取量のバランスが崩れてい
る状態のことです。なので、加齢によるインスリンの分泌量の低下は、ある程度は仕方な
いことですので、それに合わせて、糖質の摂取量を減らすことと、インスリン抵抗性のな
かでも肥満解消がもっとも効果的な方法ということになります。
肥満（内臓脂肪）は、インスリンの効力を弱くする作用がありますので、特に若い人は、
まず腹周りの脂肪を落とすことです。
次に、食べる量は、もとより腹八分目が理想ですが、糖尿病と診断されたら、徹底する必
要があります。なかでも、ご飯やパン、麺類など、いわゆる主食と言われる炭水化物の摂
取量を減らすことです。糖質と言えば「甘いもの」と考える人が多いですが、それも含め
て血糖値は炭水化物の摂取量で決まるのです。
ただ、炭水化物は三大栄養素の１つでもありますので、これを完全に無くするような糖質
制限などはおすすめできません。もちろん、あまりにも高血糖状態の場合は、数日間は糖
質をカットするということもありですが、基本は「上手に付き合う」ことです。
ある程度の高齢者になると、インスリンの分泌量の低下が原因であることが多いので、ま
ずは、糖質の摂取量を減らすことです。どのくらい減らせば良いのかというと、これもま
た調べにくいのですが、１つの目安として、食後１～２時間で、血糖値が急に上がってい
る状態（血糖値スパイク）を意識しましょう。
代表的な症状は、食後に「急な空腹感」がある、「強い眠気」に襲われる、といったもの
が分かりやすいかも知れません。そのようなときは、血糖値が急上昇していることが多い
ので、頻繁に起こる場合は、何らかの血糖値対策が必要です。
何から始めたら良いかわからないという場合は、とりあえずサラシア茶を食事と一緒に飲
むことをおすすめします。よく、ダイエットなどで、いくら食べても心配ないといったよ
うなキャッチも見ますが、そこまではどうかと思いますが、確かに効果があることは事実
です。ほとんどの人は、食後の「眠気」がなくなったと言いますので、効果の現れという
解釈でまちがいないと思います。
サラシアに含まれる、サラシノールやコタラノールという成分が、糖を分解するα-グルコ
シダーゼという酵素の働きを阻害することで、糖の吸収を抑えることになりますので、血
糖値の上昇を抑えることになります。さらに、吸収されなかった糖は、腸内の善玉菌のエ
サになり、腸内環境の改善にも貢献します。
サプリメントなども多く販売されていますが、そのものズバリをお茶で摂取するのが、も
っとも安く、効果的な血糖値対策ということになります。
そのようにしながら、自分に最適な食事法や肥満解消法を得とくすることで、自然に糖尿
病との向き合い方も分かってきます。ぜひ、実践してみて下さい。
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