今さらながらに血流とは
美容や健康、ダイエットなど、いろいろな場面で登場する血流ですが、裏を返せば、それ
だけ血流が私たちの生活で大きな働きをしているということです。しかし、個々の症状に
直面したとき、血流を思い浮かべる人は意外に少ないのです。
例えば、肩がこったとき、肩こりの解消法を探してみても、たいていは「肩こり⇒筋肉疲
労⇒乳酸（疲労物質）の蓄積云々」という専門的な説明に始まり、それなりの専門用語は
覚えることはできても、肩こりの解消法は分からなかったという人が多く、最終的にはマ
ッサージなどに頼っているという人も少なくありません。
肩こりに悩む人が知りたいのは、なぜ肩がこるかではなく、どうしたら肩こりが解消でき
るかということなんですね。
そこで、これを簡単に説明すると、血流とは高速道路（血管）とそこを走る車（血液）の
関係です。つまり、道路がよく整備され、車が快適に走ることができれば、荷物を運ぶト
ラックもゴミ収集車もすべて遅滞なく業務を遂行できて何も問題が起こりません。これが
健康な状態です。
しかし、道路が陥没したり、事故が起きたり、車が故障したり、さまざまな理由で交通に
乱れが生じた状態が、人間の体に現れる不調ということになります。
例えば、食料品を運ぶトラックが事故で運送が止まってしまうと栄養が届かないとか、ゴ
ミ収集車が故障すると老廃物が体に溜まるとか、道路が陥没したり工事中であったりする
と血管の病気という感じです。
では、肩こりというのはどういう状態かというと、特に道路も車も故障している訳でもあ
ありませんが、お盆やお正月の帰省（残業などで仕事が能力を超えて増えたようなとき）
などに起きる自然渋滞のような感じです。
すぐに解消すれば問題なく済みますが、これが長時間にわたって続くと心身に弊害が及び
ます。このような状態になると疲れから事故（病気）につながることにもなるのです。そ
の程度によって「肌荒れ」から「脳卒中・心筋梗塞」など致命的なものまで起こり得ると
いうことなのです。
つまり、健康面でも美容面でも、身体に不調を感じたらまずは血流改善を考えてみること
が、もっとも基本的で改善確率の高い治療法ということになります。
血流が悪くなる原因と改善法
血流が悪化する原因もさまざまですが、一般的に多いのが「水分不足」「糖分・脂肪分の
摂り過ぎ」「鉄不足による貧血」「運動不足」「ストレス」などです。
どれも何となく理解できて、何とかできそうなものばかりですので、とりあえずは思い当
たることがあれば、意識して修正してみて下さい。
該当するものがなく、肩こりや腰痛が慢性的に起きているというような場合は「身体の歪
み」による血流悪化ということも考えられます。もっとも分かり易い例が「エコノミーク
ラス症候群」で、姿勢の悪化による血流の悪化です。
事務系など仕事で姿勢が悪化するのは、ある程度は仕方ないことですが、問題はそれをど
こで修正するかということです。私も実は「肩こり」「腰痛」では横綱クラスでしたが、
あるとき整体師さんの勧めで寝具を変えたことがきっかけで、それ以後はピタッと治まり
ました。寝具をコロッと変えてしまうのではなく、現在の寝具の上に置くパットのような
ものですが、肩こり・腰痛だけではなく眠りの質そのものが良くなったようです。
肩こりや腰痛が良くなったというより、肩こりや腰痛が起こらなくなったというべきでし
ょうか、ともかく朝起きたときから１日中ずっと疲れを感じることが少なくなりました。
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