そもそもスピルリナとは
あまりなじみのない名前ですが、最近スーパーフードとして健康効果で注目されている海
苔の一種です。海外では安全な食品として普及していますが、日本ではスーパーなどで売
られている食材でもありませんので、摂取方法はサプリメント
だけになります。
多くの栄養素が含まれていて、スピルリナだけでも生きていけるほど栄養価が高いことか
らＮＡＳＡでも宇宙食として研究が進められているほどです。
その内容は、体内で合成できない必須アミノ酸のすべてをバランス良く含む良質のタンパ
ク質が約７割、鉄分、カリウム、カルシウムなどのミネラル類、βカロテンやビタミンＢ
群などのビタミン類も豊富に含んでいます。
これを見ただけでも、貧血や骨粗しょう症で悩んでいる人にはピンとくるものがあると思
いますが、全般的に見れば、スピルリナはアルカリ性食品であるということです。現代人
の食生活は酸性食品に偏っていますので、それだけでも健康に良いことが分かりますよね。
更に、葉緑素（クロロフィル）やカロテノイド（βカロテン）、フィコシアニンなど、抗
酸化作用で有名な色素も豊富に含まれていますので、アンチエイジングとしての美容効果
や生活習慣病予防としての健康効果も期待できるのです。
しかも、よく似た藻類で有名なクロレラなどと比べて、細胞壁が薄くて壊れやすいため、
消化吸収率が抜群に良いと言われていますので、豊富な栄養素が無駄なく取り込まれるこ
とになるのです。
そこで、スピルリナの味も気になるとところですが、一般的に粒状で売られているものは
それほどニオイも気にならないと思いますが、パウダー状で売られているものは青汁のよ
うなイメージがあります。しかし、味は海苔の仲間ですので、海苔が苦にならない人なら
問題ないと思います。
熱にも強いので、料理の隠し味や味噌汁、スープなどにも使えます。ホウレン草とかトロ
ロ昆布とかいう感想もありますが、総じて「おいしい」という評価が多いようです。
スピルリナが役に立つ人
さまざまな栄誉素が豊富に含まれていて、奇跡のスーパーフードとも呼ばれ、万能的な効
果があると言われても、ある意味それは具体性に欠けている気もしますね。
そこで、実際にスピルリナはどのような悩みを抱えている人のお役に立つのかということ
で症状別に取り上げてみたいと思います。
まずは「貧血」です。貧血と言えば「めまい」を連想する人が多いですが、いわゆる体全
体が酸欠状態になることですので、動悸・息切れ・頭痛・肩こり・疲労倦怠感、眠気など
多岐にわたります。特に女性で原因不明の不調は貧血を疑ってみるというほど身近な問題
になっています。
スピルリナは鉄分でもレバーを上回る含有率ですが、クロロフィルやビタミンＢ１２など
赤血球の生成を助ける成分も多く含まれていますので、貧血の予防・改善にはバッチリの
内容になっています。
次に、ダイエットでも効果を発揮します。体内の有害物質を追い出すフィコシアニンの働
きも役に立ちますが、何と言ってもダイエットで不足する栄養の補給に最適です。
また、スピルリナは食物繊維もキャベツの２倍といわれるほど多く含んでいて、水溶性で
あるため、整腸作用もあり、便秘の解消にも役に立ちます。
そして、抗酸化作用で有名なβカロテンが豊富と言えば、もう肌のアンチエイジング効果
で有名ですよね。スピルリナにはフィコシアニンやビタミンＥも含まれていますので、肌
の細胞を活性化させ、新陳代謝を促進して細胞から若返りが期待できるのです。
意外なところでは、一般的には牛乳や乳製品に多いと思われていますが、カルシウムは野
菜や藻類、海藻類にも多く含まれているんです。それだけではなくビタミンＫやマグネシ
ウムなども含まれていますので、骨粗しょう症の予防にも優れた効果が期待できます。
このように、スピルリナには各種ビタミン、ミネラル、タンパク質、食物繊維などいずれ
も、半端なく含まれていますので、あれこれサプリメントを飲んでいるならスピルリナで
１つにまとめてみるのもアリかも知れません。
