精神的ダメージを受けるとき
人はだれでも程度の差こそあれ、何らかの精神的なダメージを受けているものですが、こ
こでいう精神のダメージとは、もっと深刻な精神の危機的なダメージのことです。
例えば、病気は誰にでも起こる可能性はありますが、ガンなど現代の医学をもってしても
助かる見込みが少ないというような病気を告げられたときの精神的なダメージは、想像す
ることも難しいですよね。
また、親・兄弟などの家族をはじめ、恋人や結婚相手など大切な人との別れもその１つで、
特に交通事故や相手から突然別れを告げられるといったような、心の準備ができていない
時に急に別れることになったような場合の精神的なダメージは、事実を受け止めて立ち直
るまでにはかなりの時間が必要ですし、その心の苦しみをきちんと対処できなければ、そ
の後の人生までも大きく狂わせてしまうことにもなります。
比較的多くの人が若い頃から経験するのが、信頼している人から裏切られたりしたときに
受ける、人間不信によるショックだと思います。もうすでに経験して、それが原因で自分
の殻に閉じこもってしまうようになったとか、立ち向かう精神が発揮されて、人間的に大
きく成長したというような話も多く聞かれます。
まぁ、早い話が、精神的なダメージは、自身がどう受け止めて、どう乗り切るかというこ
とになるのですが、実際、それは特に病気などの場合は、立ち向かおうとしても心を挫か
れるような辛い試練が次々出てきたりして、諦めてしまいたくなることもあると思います
が、それでも最後はやはり強い精神力を持つことではないかと思います。
精神的なダメージの対処方法
人は、精神的なダメージを乗り越えることで成長すると言われていますが、それを乗り越
えるためには、まずは精神的ダメージを受けることになった原因をしっかり受け止めるこ
とから始めなければなりません。
それが外的要因によるものであれば、比較的簡単に原因も理解できるはずですので、しっ
かりと向かい合い、悲しむべきは悲しむ、落ち込むべきは落ち込む、誰に遠慮する必要も
なく、納得できるまで向かい合いましょう。
しかし、それはそこで沈没してしまうためではなく、たとえ時間がかかっても、いつかは
立ち直って、前進するための充電期間と考えましょう。決して焦らず、自分の責任で道を
開いていくことで、その先に光が見えてくるのです。
ただ、精神的ダメージの原因が、自分の内部にある場合は少し厄介です。つまり、外的要
因のようなハッキリとしたものではなく、さまざまな不安や心配が漠然と蓄積されてきた
ことで、精神的に耐えきれなくなっている場合です。
実際、そのような人は、もともと精神的に弱い傾向にある人でもあるのですが、それも含
めて複数の原因が重なっていて、何か特別な出来事が有った訳でもないのに精神的なダメ
ージを受けているといった場合は、その原因を探すこと自体が難しいのです。
このような場合は、まずは家族や心理カウンセラーなどに相談に乗ってもらって、立ち直
りの糸口を見つけるようにしましょう。もともと自分の中でよくわからない原因が複雑に
からみあっている問題を、自分で解決しようとしても、余計に難しくなってしまうだけで
すので、ここはまず、誰かに立ち直りの手助けをしてもらうということを、試練を乗り越
える方法の１つとして選択するのです。
自力であろうが、他力であろうが、乗り越えることができれば、それは自身の問題として
自分で解決したことに変わりはないのです。
現在、精神的なダメージを受けている人も、そうでない人も、折れない心を手に入れるこ
とで悩みを希望に変える４８の実践法という、心のダメージを乗り越えるための実践的な
立ち直り方の解説書を時間のある時にでも一度読んでみて下さい。人生を通して役に立つ
良い内容だと思います。
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