ウイルス性出血熱とは
ウイルス感染症のなかでも、出血を伴う症状が見られ、患者からの二次感染により大流行
を引き起こす危険があるため、その代表的な「エボラ出血熱」「マールブルグ病」「ラッ
サ熱」「クリミア・コンゴ出血熱」は、日本では一類感染症に指定されているほど危険な
感染症とされています。
日本ではまだラッサ熱患者が１例あるだけですが、海外との交流が自由になった現在の生
活環境下では、決して安心していられる訳でもありません。
ウイルス性出血熱は、初期の症状としては、急な発熱・頭痛・咽頭痛などインフルエンザ
の症状とよく似ていますが、重症化すると出血したり、死に至るケースもかなりの確率で
起きてきます。しかも、これらの４疾患は、ウイルス性感染症の特徴である血液や体液、
排泄物などを介してヒトからヒトへ感染するため、他の重篤なウイルス性出血熱と比べて
もその感染力には大きな違いがあります。
その上、感染経路や治療方法も確率されているとは言い難く、ワクチンの開発もまったく
進んでいない現状では、感染すれば、かなりのリスクを背負うことになります。
今年に入って、中共ウイルスが流行しているというニュースも流れていますが、それ以外
にも出血熱のような感染症の発生も報告されていますので、折りしも開催されている北京
五輪に参加中の選手が感染しないように祈るばかりです。
ウイルス性出血熱対策
ウイルス性出血熱そのものはそれほど複雑な内容ではありませんが、感染経路や治療法、
ワクチン開発など、そのほとんどがまだ実験室段階にあって、確率されていないところに
大きな不安があります。
予防としては、感染者に近付かないということになりますが、潜伏期間がありますので、
まずは感染者を見分けることからして大変です。もちろん、感染していることが明らかな
場合は、Оー１５７など他のウイルス感染者に接するときと同じく、細心の注意を払う必
要がありますが、何と言っても自然免疫を強化することが最強の対策になります。
なんだそんなことか、と思われるかも知れませんが、実際は免疫という言葉はよく知って
いても、それがどのようなものであるかを知っている人はかなり少ないのです。
そもそも、よく見聞きする「免疫力」というものが、医学用語ではなく、免疫の仕組みを
説明するための概念を表した言葉にすぎないのです。
では、免疫とは何かと言うと、免疫という実態はなく、私たちの体内にウイルスや病原菌
などの異物が侵入した際に、それを察知して排除する能力のことを言うのです。強いて言
うなら、その排除するときに活躍する白血球の戦闘能力のことが免疫力という意味を持っ
ているかも知れません。
このような、生まれながらに備わってる異物の排除システムのことを自然免疫と言い、そ
の排除する段階で得た異物の特徴を記憶して、次回に同じ異物が侵入してきたときに備え
るのが獲得免疫と言われるもので、この２つの免疫機能が高いレベルで働いているような
状態のことを免疫が高いというのです。
なので、〇〇を食べれば、とか、運動をすれば、とかいった単純なことでは免疫が強化さ
れるものでもありませが、総合的な免疫機能の強化にはバランスの良い食事や適度な運動
はやはり必要な要素であることは確かです。
逆に、飲酒や喫煙、ストレスなどは免疫機能を低下させる要因になりますので、心身に負
担をかけるような行為は控え、睡眠時間や食生活など、生活のリズムを整えることを中心
に、免疫機能を低下させないようにすることが、実は免疫機能を強化させる一番のポイン
トなのです。
つまり、免疫機能は体の持つ総合的な防衛機能の高さのことですので、当然、加齢ととも
にその能力も低下してきます。これが、高齢者に重病が多い理由です。では、高齢者はど
うすることもできないのかと言えば、近年はそのような人にピッタリの免疫ビタミンと呼
ばれるようなサプリメントも販売されていますので、あきらめる前に試してみると良いか
も知れません。
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