貧血は鉄不足だけではない、ビタミンB12不足による巨赤芽球性貧血とは

貧血は鉄不足だけではない、ビタミンB12不足による巨赤芽球性貧血とは

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1.ビタミンB12と貧血

貧血と言えば「鉄不足」というイメージだと思いますが、確かに貧血の大半は鉄分が不足
することによる貧血です。しかし、マイナーですが貧血の原因は鉄不足に限ったものでも
ありません。今回は、そんな少数である「ビタミンB12」が不足することで起こる貧血
(巨赤芽球性貧血)についてです。

巨赤芽球性貧血とは、高齢者に多い貧血とされていますが、ビタミンB12や葉酸が不足
することで起こる貧血です。加齢や胃の切除、慢性胃炎などでビタミンB12の吸収力の
低下が原因と言われています。

ビタミンB12や葉酸は、正常な赤血球を作るために必要な栄養素で、不足すると巨赤芽
球という異常な細胞ができるようになるのです。主な症状は、動悸・息切れ・疲労感など
ですが、他にもハンター舌炎(味覚障害)や舌炎(舌の痛み)、萎縮性胃炎、手足のしび
れなどの症状が現れることもあります。

巨赤芽球性貧血の原因がビタミンB12不足だからと言って、ビタミンB12を摂取すれ
ば良いというだけではなく、そのようになった根本的な原因を調べることが大切です。単
純にビタミンB12の摂取不足であれば、それを補填すれば良いだけですが、特に思い当
たる理由もなくビタミンB12が減少している場合は、免疫異常などが関係していること
もあります(悪性貧血)ので、巨赤芽球性貧血がマイナーな病気であることを考えれば、
むしろその根本的な原因を知ることの方が重要かも知れません。

2.巨赤芽球性貧血の予防

巨赤芽球性貧血の予防には、ビタミンB12を不足しないように注意することになります
が、それは高齢者や妊娠、偏食、アルコール依存症など、ビタミンB12や葉酸が不足す
るような原因がハッキリしているときで、特に思い当たるようなところがないケースでは
その不足する根本的な原因を知ることから始める必要があります。

貧血全体から見れば、かなりマイナー(10万人当たり数名程度)な症状ですので、貧血
そのものより、ビタミンB12・葉酸が不足する原因の究明が大切になります。血液内科
や内科で血液検査を受けてみましょう。場合によっては骨髄検査や胃カメラ検査なども必
要になることがあります。

検査の結果、他に異常が見当たらない(単純にビタミンB12不足)場合は、食事内容を
見直したり、サプリメントなども利用してビタミンB12・葉酸を補填するようにします。
ビタミンB12を多く含む食品は、牛・豚レバー、魚介類、卵黄、チーズなど、葉酸を多
く含む食品は、大豆、納豆、ほうれん草、ブロッコリーなどと言われています。

ビタミンB12不足の場合は、それを補充すれば、比較的回復も早く、1カ月程度で貧血
は改善されます。ただ、高齢者や消化吸収力が低下している人は、サプリメントなどで積
極的にビタミンB12を継続摂取する必要があります。以上が巨赤芽球性貧血の改善方法
であると同時に予防法にもなります。ただ、しつこいようですが、巨赤芽球性貧血は非常
に少ない病気ですので、ビタミンB12や葉酸の補充というより、他に貧血を引き起こす
疾患がないかどうかを確認することが大切になります。





 

 

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