貧血症は病名ではなく1つの症状、治療は原因の究明から始まる!

貧血症は病名ではなく1つの症状、治療は原因の究明から始まる!

《本ページはプロモーションが含まれています》

見た目の貧血と本当の貧血

顔の色が悪いとか手足が冷えるというと、「貧血」を疑う人が多いようですが、
これは医学上で貧血という状態ではなく、そのように見えるというだけです。

また、よく似た症状の「めまい」や「立ちくらみ」は、俗称が「脳貧血」と言
われているので、よけいに貧血と混同しやすいのですが、これも立位性低血圧
症という低血圧の人が急に立ち上がると一時的に脳の血流が少なくなることで
起こる症状で、ヘモグロビンの量とは何の関係もありません。

では、本当の貧血とはどういうものかと言うことですが、これは採血して赤血
球の数や大きさ、形を調べた結果で、その原因に該当する病名が付けられるこ
とになるのです。

       

赤血球のサイズを調べると、大赤血球性貧血、正球性貧血、小球性貧血と区分
され、小球性貧血というのが、私達が一般的に貧血と呼んでいる鉄欠乏性貧血
の症状で、鉄分の不足で発症することが多い貧血です。

正球性貧血というのは、感染症など他の病気の症状として起こる貧血で、症候
性貧血と言われるものが原因になっていることが多い貧血です。

大赤血球性貧血というのは、ビタミンB12や葉酸の欠乏などによるDNA合
成障害が原因により発症する貧血です。

改善策として、鉄欠乏性貧血は鉄分の補給というのはよく知られていますが、
大赤血球性貧血はビタミンB12や葉酸を補給することで改善されることにな
るのですが、それでもよくならない場合は骨髄異形成症候群などの検査を受け
ることになります。

             

このように、貧血というのは鉄が不足することによる「鉄欠乏性貧血」が全体
の80%以上というほど多いので、意外に軽く見ている人も多いのですが、私
達が自分たちで何とかできるのは実質この貧血だけなのです。

あとは、数の上ではマイナーとは言っても、逆に鉄不足以外の貧血は早期に発
見して治療をしないと大変なことになりますので、得体の知れない貧血を自覚
したら、できるだけ早めに医師の診断を受けることです。

鉄欠乏性貧血を改善するには

そもそも鉄が不足する原因は食生活の乱れにあります。つまり、欠食、偏食、
ダイエット、外食、インスタント食品など、現代は鉄や栄養素が不足しやすい
食事環境にあると言えます。

特に女性は月経による失血で貧血になりやすい上に、ダイエットなどで鉄の摂
取量が不足するという状態が重なり、鉄不足になることが多いのです。

        

更に、鉄は吸収されにくい性質なので、実際は食品に含まれる鉄量の10%程
度しか吸収されないと言われています。しかも、貧血と診断される頃には、予
備として肝臓に蓄えられている「貯蔵鉄」も使い切っている状態なので、すで
に貧血がひどい人は、食品でなどという悠長なことではなく、医薬品などで集
中的に摂取する必要があります。

そのようにしても、貧血状態が改善されるまでには数カ月~半年程度は必要と
言われていますので、気長にしっかりと鉄の補給を続ける必要があります。

鉄の補給と合わせて注意したいことに、鉄の吸収を上げる因子と阻害する因子
があって、コーヒー、紅茶、緑茶といったタンニンを含む食品は鉄分の吸収を
阻害する因子とされています。一方でビタミンCは鉄の吸収を促進する因子と
言われています。

           

なので、食後にコーヒーという習慣のある人は、できれば食後のデザートとし
て柑橘類などの果物にするのが効果的です。

貧血気味レベルの鉄不足は、緊急を要するものでもありませんが、長期戦です
ので、できるだけ早く症状の改善を目指すことをおすすめします。


 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク