血流と心の関係
私達の体は無数の細胞から成り立っている訳ですが、この細胞の１つ１つに必要な栄養を
運んでいるのが血液なんですね。なので、その栄養を届けてくれる血液が不足することで
期待したものが届かなかったら細胞はイライラしたり、不安になったりして元気がなくな
ってしまうことになるんですね。
つまり、細胞の不調は体の不調になる訳なんです。すると、体のどこかに不調箇所があっ
たときのことを想像してみて下さい。例えば、頭痛でも胃痛でも、ただそれだけのことで
も元気がなくなったり、不安になったりして、心の余裕がなくなってしまいます。
逆に、血流が良く、体の隅々まで栄養が届いていると、細胞は元気になって体も元気にな
り、気持ちも明るく元気になってきます。
同じ話を聞いても、細胞に元気がなくなっている状態と、元気がある状態では全く違う反
応を示すことになるんですね。体（細胞）に元気がない状態で、あまり好ましくない話を
聞いたりすると、それが「心の悩み」へと成長してしまうのです。
この辺のところを知らない人は、「心の悩み」を「心」で解決しようとする訳ですが、そ
れはあまり良い結果に結びつかないことは何となく理解できますよね。
「心の悩み」も「体の悩み」も、まずは細胞の活性化（体を元気にすること）にあるとい
うことがお分かりいただけるでしょうか？
健康な体には血流改善
血液が体の健康も、心の健康も左右するということがわかっても、どうすれば血流が良く
なるのかが分からなければ、体も心も健康になれませんよね。
血流というと、よく「サラサラ」とか「ドロドロ」とかいう表現で健康状態が表わされて
いますが、それよりもっと本質的な血液の流れを改善することが必要なのです。
つまり、日本人女性の半数以上とも言われる「血液の不足」状態を改善して、血液そのも
のの質を高めるということですが、そのためには、まず血液不足の原因を知ることです。
血液というと「骨髄」で作られるというのは今や常識ですが、古代エジプトの頃には、血
液は消化器官の中で作られると考えられていました。実は、これはある意味本質をついて
いるのです。血液を作る組織は骨髄であっても、それを作る材料を調達するのが胃腸など
の消化器官だからです。胃腸が弱く血液を作れない体質のことを漢方では「気虚」と言う
のですが、ダイエットに失敗する人、体がむくむといった人もこの体質の人に多いのです。
一般的には、ダイエットをするくらいなら胃腸は丈夫だろうと考えられがちですが、実は、
太れない人は「胃腸が弱く栄養を吸収できないため」、痩せられない人は「胃腸が弱く代
謝機能が低下しているため」で、どちらも胃腸に問題があるのです。
では、胃腸の機能を回復させて、血液を増やすにはどうすればいいのかというと、それは
胃腸を休ませることです。そもそも人類が今ほど飽食の時代に生活したことはなく、それ
に適応していないことが胃腸に負担をかけすぎているのです。
なので、腹八分目の食事を心がけて胃腸の負担を少なくし、血流を整える成分として有名
な「和漢植物」などを摂取して血流の改善に努めることが、健康な体と心を作る最もわか
りやすい方法です。
