膝が抜けたようにガクンと崩れる「膝崩れ」の原因と改善法

膝が抜けたようにガクンと崩れる「膝崩れ」の原因と改善法

《本ページはプロモーションが含まれています》

1.膝崩れの症状と原因

階段を上がるときなどに、急に膝にチカラが入らないような状態(痛みをともなうことも
あります)を「膝崩れ」と呼んでいます。原因はいくつかありますが、今回は高齢者に多
い膝関節周辺の筋力の衰えによる場合についてです。

高齢になると、何でもないところで転倒したり、膝崩れの症状を訴える人が多くなってき
ます。本人も何となく「筋力の低下」を意識しているものの、具体的なところがわからな
いというところかも知れません。原因の多くは「大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)の疲
労」と言われています。

立ち上がったりするときに、筋肉は適切なタイミングでチカラが入り、立った後にチカラ
が抜けるようになっていますが、筋肉疲労がたまると筋肉の働くタイミングがズレてしま
います。すると、膝にチカラを入れようとしたときにガクッと抜けたような感覚に陥って
しまうということなのです。また、高齢になるほど筋肉量も減少して、もともと筋力も低
下してきますので、その傾向が強く現れるようになるのです。さらに、高齢者は関節の動
きも悪くなっていることが多く、曲げ伸ばしをする際には大腿四頭筋に頼ることが多いこ
とも筋肉疲労の要因になっています。そして、加齢とともに姿勢が悪くなることで、大腿
四頭筋への負荷が大きくなります。このように、高齢になるほど大腿四頭筋に疲労がたま
る条件が重なることで筋肉に疲労がたまり、その働きにズレが生じやすくなるのです。

2.膝崩れの改善の基本

膝崩れの原因が大腿四頭筋の疲労の蓄積ということがわかれば、一般的に筋肉疲労の解消
や筋力強化を考えたくなると思いますが、下手に筋トレなどをすると逆に足腰を傷めるこ
とになったりします。そこで、まずは「姿勢を改善」して大腿四頭筋の負担を減らすこと
と、膝関節の動きをよくすることから始めてみましょう。

正しい姿勢とは、耳・肩・腰・くるぶしが一直線になるような姿勢で、椅子に座るときも
そのまま腰を落とすだけです。簡単ですが、やってみるとなかなか難しいようですので、
常に姿勢を意識して生活するようにしましょう。

膝関節の動きを良くするには、ヒールスライドという運動があります。自然なかたちで床
に座り、伸ばした足を床をすべらせるように手前に引き寄せます。手で膝の下を包み込む
ように支えてゆっくりスライドさせましょう。注意点はスライドさせるときに、膝が外側
や内側に倒れないようにすることです。まっすぐにスライドさせましょう。

とりあえずは、この2点をしっかり実践してみるだけでもかなりの効果が期待できます。
ただ、すぐに効果が現れるというものでもありませんので、自信がもてるようになるまで
は、階段の上り下りや、立ち上がったり、座ったりするときは十分な注意が必要です。ま
た、必要に応じていつでも使用可能な「膝サポーター」も準備しておくと、いざというと
きに役に立ちます。

もちろん、他にも病気や関節に原因がある場合もありますが、高齢者が特に思い当たるこ
とがないのに膝崩れの症状があるときは、まずは大腿四頭筋の疲労を解消してみることが
大切で、そのための方法をお伝えしました。なので、姿勢や関節の運動を続けていても改
善が見られなかったり、どんどん悪化していくようなら、整形外科などで詳しい検査を受
けるようにして下さい。





 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク