キャッツクローとは何か
キャッツクローを日本語にすると「猫の爪」ということになりますが、その名の通り、葉
のつけ根のところに猫の爪のようなトゲがあります。南米ペルーの高地に自生するツル性
の植物ですが、古くからリウマチや関節炎などに効果のある薬草として原住民に利用され
ていたものが、１９９０年代にＷＨＯから、副作用のない抗炎症効果のある植物に認定さ
れたことで、ヨーロッパでも抗炎症薬として使われ始めました。
キャッツクロー特有の有効成分であるイソテロポディン（アルカロイド）は、炎症の原因
となるマクロファージ（自然免疫細胞）が生産するサイトカイン（細胞から分泌されるタ
ンパク質）を抑制して、免疫の調整作用や抗血栓作用に効果的に働くとされています。
他にも生薬の中心的成分のトリテルペンは、抗炎症、鎮痛、抗ウイルス作用があり、ポリ
フェノールのカテキンやプロアントシアニジンは抗酸化作用、抗ガン作用としても知られ
ています。
変形性膝関節症に対しても、キャッツクローによる痛みの減少が確認されていて、治療法
としての有効性も確認されているのですが、特に注目してほしいのが関節リウマチの症状
の緩和に効果的であることです。
関節リウマチは、自己免疫疾患で、長期間にわたり発熱や関節の腫れ・痛みを引き起こす
症状ですが、いくつかの研究で関節リウマチの症状の緩和効果が発表されています。これ
はキャッツクローの持つ抗炎症作用や免疫システムをサポートする働きによるものと考え
られています。
キャッツクローの摂取法
キャッツクローの摂取量に関するハーブ系のサプリメントのガイドラインは特にありませ
んが、厳重な規制がないということは、成分そのものより汚染や製造過程に注意を払う必
要があるということです。
基本的に、社会的に名の通った信頼できる会社のものを購入して、容量を守って正しく摂
取するということになります。よく分からないという人にはこちらのキャッツクローがお
すすめです。粉末茶にして飲むと、味に好き嫌いがありますので、カプセルの方が取り組
みやすいと思います。
副作用などの気になる問題は特に報告されていませんが、妊娠中・授乳中、出血性疾患、
血液疾患、手術予定者などに該当する人は、摂取を控えた方が良いと思われます。
また、コレステロールや血圧、ガン、血液凝固などの薬を服用している人も、その効能を
低下させるかも知れませんので、医師と相談してから摂取するようにして下さい。
膝の痛みの解消法としては、グルコサミンやプロテオグリカンなどが有名ですが、それら
でシックリいかない人の痛みの原因は、関節成分の減少だけではないかも知れません。そ
のような人には、少し別の視点で関節痛の原因に取り組んでいただく必要があり、その効
果的な方法として、キャッツクローをおすすめしたいと思います。
特に、リウマチによる関節痛の場合は、すでにオーストリアではキャッツクローをリウマ
チの処方薬として利用していて、高い評価を得ていると言われていますので、最初からキ
ャッツクローを試されるのが賢明かも知れません。
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