膝関節痛の原因
膝の関節が痛む原因はと言えば、骨と骨の間にあって、クッションの働きをしている軟骨
がすり減ることとされていますが、それにより骨と骨が直接ぶつかるようになり、骨が削
れて変形してしまうことで痛みが生じるのです。なので、膝関節痛のことを変形性膝関節
症と言います。
膝関節の変形の仕方もさまざまですので、膝の内側や裏側と痛みも一定ではありませんが、
関節の変形が原因で起こる痛みはすべて同じ変形性膝関節症です。
使えば減る（老化する）のは自然の成り行きですが、特に膝はよく使われる部分なので、
その減り方も、他の関節に比べて早くなるため、関節痛と言えば膝関節と思われているよ
うなところがあります。しかし、どの関節も同じような仕組みになっていますので、関節
痛は膝だけというものでもありません。
とは言っても、変形性関節症の代表は、やはり膝関節で、膝の軟骨は加齢とともに少しず
つ減っていき、５０代以降に痛みが生じるケースが多いと言われています。軟骨の自然減
少に加えて、筋肉の衰えや肥満による膝への負担により悪化するためです。
その兆候としては、膝の内側が痛む、膝がこわばる、曲げづらい、膝がまっすぐ伸びづら
い、膝の曲げ伸ばしでパキパキ音がする、階段の上り下りに痛むといった症状があります。
この程度なら、日常生活に大きな影響がある訳ではありませんが、変形性膝関節症はどん
どん進行していくところに怖さがあります。しかも、大半の人は、症状に気付いたときに
は、すでに進行していることが多いということです。
日本人の変形性膝関節症の約９割は、膝の内側からと言われていますが、これは日本人（
特に女性）の大半がО脚であり、変形性膝関節症が女性に多いという結果によるものです。
膝関節痛の予防
加齢によるというものは、いつかは誰にでも起こりえるという意味であり、予防すればそ
の時期を遅らせることができるという意味でもあります。なので、まずは「軟骨の減りを
防ぐ」ことを考えることです。
その方法としては、膝の負荷を減らすために、肥満の人は体重を落とすことから始めます。
次に、膝周りの筋肉を強化します。と言っても、急に激しい運動をすれば余計に悪化して
しまいますので、椅子に腰かけて膝を水平に上げるといった簡単な運動から始めます。
すでに痛みが生じている場合は、できるだけ膝を冷やさないように、温めて血行をよくす
るようにします。
ただ、これらの方法は予防や悪化させないためのもので、すでに減ってしまった軟骨を再
生することはできません。少なくとも、これまではそのように考えられてきました。
グルコサミンやコラーゲンをいくら摂取しても、あまり効果がなかったという人が多いの
はそのためです。
ところが、近年は研究がすすみ、軟骨とほぼ同じ成分を補給することで、膝の痛みや動き
が大幅に改善したという人が増えているといいます。
膝の軟骨は、水分を除けば、非変性プロテオグリカンと非変性２型コラーゲンでできてい
ます。つまり、それと同じ成分をそのまま補給するという方法で、サプリメントで手軽に
摂取が可能になっています。
どのようなものでも１００％というものはありませんが、現在、膝に痛みがある人には、
試してみる価値は十分にあると思います。もちろん、まだ特別な症状がない人でも、将来
のために飲んでおくことは意味がありますし、女性の皆さんならご存知の人も多いかも知
れませんが、プロテオグリカンやコラーゲンは美容効果としても現時点では主力の美容成
分ですので、摂取して無駄になることはありませんね。
