ぶら下がり健康器の効果
ある程度の年齢の人には懐かしい名前ですね。また、その名残として今でも部屋のどこか
に洗濯物干し台に変わって存在しているかも知れません。しかし、近年またこの昭和の健
康器具が注目されているのはご存知でしょうか？
もちろん洗濯物干し台としてではありませんよ。現代病とも言われる「肩こり」や「腰痛」
に効果があるということなんです。人によっては整骨院やマッサージなどよりずっと効果
的とかも言われている「ぶら下がる」だけの健康回復法なんですね。
見たことない人は、学校や公園にある自分の背より少し高い「鉄棒」を想像してみて下さ
い。基本は、足が地面に着かないようにぶら下がるだけなので誰にでもできます。但し、
女性や高齢者など腕の力がない人は、足を床につけた状態でも「背中から腰にかけて伸び
ている」と感じることができれば、それでも十分効果がありますので決して無理をしない
ようにして下さい。
なぜそうなるのかと言えば、人間の体の中心にあるのが骨盤から背骨にかけての脊柱（背
骨）で、椎骨（ついこつ）が積み重なって形成されています。そしてその椎骨の間にあっ
てクッションの役割をするのが椎間板（ついかんばん）です。
私たちが立っているだけでも椎骨や椎間板には常に圧力がかかっている状態ですが、更に
仕事などで過酷に負荷がかかり続けると、やがて椎間板の柔軟性が失われたり、潰れたり
して腰痛の原因になります。急激に圧力がかかって椎間板が飛び出して神経に触れた状態
がよくご存知の椎間板ヘルニア（ギックリ腰）です。
ここで、ぶら下がるとはどういうことかと言うと「脊柱（背骨）が伸びる」という日常生
活にない状態が出現することになり、常に圧力で潰され固くなっている椎間板や背骨が伸
びることになり、結果、柔軟性が回復し、血流も良くなり、腰痛の予防につながるという
ことになります。
また、伸びるのは骨だけではなく、背中の筋肉（広背筋）も伸びますので、猫背などの姿
勢の矯正にも役立つのです。
肩こりに関しても、ぶら下がって体を動かし、痛みを感じるところで固定すると、痛いよ
うな気持ちいいような感じがして、単純にぶら下がるよりは大きな効果が得られます。こ
の場合は足の下に踏み台のようなものがあれば楽に体を固定できますので、それぞれ工夫
してみて下さい。
器具の選び方と使い方
ただぶら下がるだけなので、器具選びもそれほど難しいものではありませんが、やはりな
いよりは有った方が良いと思うものを書いておきますので、これから調達しようと思われ
る人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
まずは、高さ調節ができることで、手を上にあげた状態（身長より３０～４０センチ上）
から、上方に向かって高さ調整ができるタイプのものを選びます。１８０～２２０センチ
くらいがほとんどの日本人に適合するかと思います。
次に、狭い面積で上に高い器具ですので、安定性のある設計（三角支柱など）になってい
るものを選んで下さい。
そして、当然のことですが、器具に保証がついていることですね。
使用法としては、先にも書いたように女性や高齢者で筋力のない人は、足が床に着く状態
で始めること、最初は１分程度から始めること、それでもきつい場合は１０秒６セット、
３０秒２セットといった具合に自分のペースで無理のないように始めることです。
結果として、筋力トレーニングにもなりますが、ぶら下がり健康法は「背中の筋肉や脊柱
を伸ばすこと」ですので、筋力の強化などと考えないで気軽にぶら下がることです。
それだけでも、慢性的な腰痛や肩こりの悩みはかなり解消されるはずです。
これから器具を購入しようと思われる方は、こちらの製品が私のおすすめですので参考に
して下さい。
