坐骨神経痛の症状と原因
腰から臀部・下肢後面・外側面に起こる疼痛の総称を坐骨神経痛と言います。その原因と
なるのは椎間板ヘルニア（ギックリ腰）、腰部脊柱管狭窄症、腰椎部脊椎炎、脊椎骨折、
骨盤の腫瘍など腰部や脊椎の病気の他に、坐骨神経の腫瘍、糖尿病、帯状疱疹、下肢の動
脈閉塞、子宮内膜症などの婦人科疾患、アルコールなどの中毒性疾患といったものがあり
ますが、なかでも椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症によるものが最も多い原因と言われ
ています。
坐骨神経とは、運動神経（各部位を動かす）・知覚神経（痛みや温度などを感じる）・自
律神経（機能を無意識に調整する）の３つの神経で構成されており、腰部から坐骨・臀部
を通り足へ向かう最も太く（鉛筆ぐらいの太さ）、最も長い（１ｍぐらい）末梢神経です。
なので、坐骨神経のどこかに問題が生じると、腰から下のこの神経の通り道に痛みが起き
ることになるのです。ただ、この痛みは自覚症状ですので、感じ方もさまざまで、よく言
われるのが「ピリピリ」「ビリビリ」「チクチク」「ジンジン」「ズキズキ」といった症
状表現です。
おしりから下肢にかけての痛みといっても、長時間立っているときや、腰を反らしたとき、
歩いているとき、体をかがめたときなどに症状が出たり、おしりの痛みが強く座っている
ことが困難なこともあります。
そして、このような症状を引き起こす原因でもっとも多いのが、若い世代では椎間板ヘル
ニア（ギックリ腰）、高齢者では加齢により脊柱管が狭くなる脊柱管狭窄症といわれてい
ます。ただ、これらの原因とは関係なく、比較的軽いながらも坐骨神経痛が起こる場合が
あります。それは、お尻や下肢の筋肉が衰えたことによる場合が多く、坐骨神経痛だけで
はなく、将来的にはロコモティブシンドロームの原因になる危険性もあります。
坐骨神経痛の予防・改善法
坐骨神経の予防・改善には、まずは腰に負担をかけない日常生活を心掛けることと、筋肉・
筋力のアップを考えることです。
若い世代の人は、椎間板にかかる圧力を軽減するようにします。それは「前かがみ」の姿
勢を避けるようにすることでもあり、具体的には、台所や洗面所では軽くひざを曲げて、
前かがみにならないようにしたり、ものを拾ったり、持ち上げるときは腰を落として行な
うこと、机と椅子のバランスを良くして前かがみにならないようにする、腰が沈みこむよ
うなソファやベッドを使わないことなどです。
逆に、高齢者に多い腰部脊柱管狭窄症の予防は、腰を反らさない（少し前かがみ）ような
生活スタイルにすることです。ただ、前かがみの作業は、筋肉量が低下していると転びや
すいので、基本は低い位置で作業することです。例えば、洗濯物は上を向かなくてもよい
低い位置に干すといったことですね。
現在、坐骨神経痛の症状が出ている人も、このような生活スタイルを心掛けることで痛み
が緩和されますが、実は、下半身の筋肉量を増やし、柔軟性を持たすことができれば、坐
骨神経痛はもちろん、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症でも痛みを感じなくすることも可能
であると言われています。
なので、若い人は、まずは下半身の筋肉を鍛えることが最善の予防策になります。高齢者
の人も、痛みの軽減、転倒事故の予防のためにも、できる範囲で筋肉を退化させないよう
に心掛けることです。
ただし、その前に痛みを何とかしたいというのが本音ですよね。そのような場合は、坐骨
神経痛にオリジナルの生薬配合で効果が期待できると評判の心龍を試してみて下さい。名
前は怖そうですが、ちゃんとした第２類の医薬品ですので心配いりません。
|
|
