腰や下肢に痛みやしびれの症状、腰部脊柱管狭窄症の原因と対処

腰や下肢に痛みやしびれの症状、腰部脊柱管狭窄症の原因と対処

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1.腰部脊柱管狭窄症とは

背骨の内部にある神経や脊髄の通り道である脊柱管が狭くなり、そこを通る神経や脊髄が
圧迫されることで、腰や下肢に痛みやしびれなどの症状が現れる病気のことを腰部脊柱管
狭窄症といいます。

         

病態の特徴によって、馬尾型(馬尾神経を圧迫)、神経根型(神経根を圧迫)、混合型(
馬尾神経・神経根を圧迫)の3つに分けられています。馬尾型というのは馬尾神経を圧迫
するため、両足にしびれや脱力感の症状が現れます。神経根型は神経根を圧迫するため、
片方の足に痛みやしびれの症状が現れます。混合型は馬尾神経・神経根の両方を圧迫する
ため、両方の症状が現れます。

腰部脊柱管狭窄症の原因の多くは、加齢による椎間板の変性と言われています。つまり背
骨の老化で、腰椎変性すべり症や変形性脊椎症などの病気から起こることが多いと言われ
ています。なので、一般的には60歳以上の人に多い病気とされていますが、近年は生活
スタイルの変化もあり、30歳代でも発症することが珍しくないと言われています。

腰部脊柱管狭窄症の特徴的な症状としては間欠歩行があります。しばらく歩くと痛みやし
びれで歩行困難になり、少し休むとまた歩くことができるようになるという症状です。

ただ、前かがみになる自転車に乗って移動することは、それほど問題になることはなく、
後ろに反るような姿勢になることで痛みやしびれが起こるのが普通です。また、腰部脊柱
管狭窄症は、筋肉・骨・関節などの運動機能の障害にもなりますので、立つ・歩くという
機能も低下するため、ロコモティブシンドロームの1つとも捉えられています。

2.腰部脊柱管狭窄症の対処

腰部脊柱管狭窄症は、老化現象の1つでもありますので、自然治癒が見込めないだけでは
なく、むしろ何もしなければ時間の経過とともに、どんどん進行していく傾向にあります。

そこで、まずは症状を和らげたり、血流を改善するための装具療法・薬物治療が行われま
す。少し体を前屈させるような装具をつけることで症状を和らげたり、間欠歩行の原因と
される血流障害を改善することを中心に治療を行います。

         

痛みが激しい場合は、局所麻酔剤やステロイド注入による処置により、痛みをコントロー
ルすることもありますが、まだそこまで激しい痛みがないようなら、漢方薬による治療も
おすすめです。

最終的には、切開して骨を取り除き脊柱管を広げたり、脊柱管の不安定さを改善するよう
な手術もありますが、症状と体調を考えて判断するようにしましょう。

よく似た症状に、腰椎椎間板ヘルニアという病気があります。これは椎骨と椎骨がぶつか
るのを防ぐ機能をもつ軟骨(椎間板)が損傷して、背骨の中にある神経を圧迫することで
す。神経の入っている空間に軟骨が飛び込んできて神経を圧迫する感じです。一方で脊柱
管狭窄症は、神経の入っている空間そのものが狭くなる状態です。

椎間板ヘルニアは、その組織が飛び出し神経を圧迫している状態ですので、数か月もすれ
ば自然治癒が可能ですが、脊柱管狭窄症は老化現象的な要素が多いので、自然の治癒は期
待できません。

腰部脊柱管狭窄症の予防としては、日常生活で姿勢を正しく保つように注意し、ストレッ
チや体操などで大幹を強化したり、筋肉を柔軟に保つことを心がけることです。血流を改
善し筋肉強化にもなるウォーキングなどもおすすめです。


 

 

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