１．ヘパーデン結節の原因
指の関節が痛むというと、まっさきに思いつくのが関節リウマチかも知れませんが、関節
リウマチが手の指に出るのは第二・第三関節で、他にも手首や肘、足などの関節にも症状
が出ます。しかし、ヘパーデン結節は、手の指の第一関節のみに現れる症状という点が大
きく違います。
指の第一関節が変形する症状の発生率は、男女で差がないと言われていますが、なぜか症
状を訴えたり、病院へ行く人の９割以上は女性と言われています。
その理由の１つには、見た目の問題もあると言われていますが、病院へと駆り立てる一番
の理由は「痛み」にあるようです。
ヘパーデン結節の直接の原因はまだ分かっていませんが、加齢・食生活・体質・指の使い
過ぎなどの複数の要因が絡み合って発症すると考えられています。しかし、なぜ女性にだ
け痛みが多く出る傾向にあるのでしょう？
それは、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量と関係していると言われています。エスト
ロゲンと言えば、更年期の女性なら誰でも耳にする卵胞ホルモンのことですが、実は、こ
のホルモンに関節を包む滑膜の炎症や腫れの抑制作用があるのです。つまり、エストロゲ
ンが減少すると、骨膜の炎症や腫れが多くなり、手の指がこわばるといった症状が出るよ
うになります。これもヘパーデン結節の一因と言われています。
それが痛みとどう関係するのかと思われたかも知れませんが、エストロゲンの働きには、
痛みを軽減するという作用もあるのです。さらに、血管の内壁を修復する働きもあって、
異常な毛細血管が生まれるのを防いでいます。
この異常な毛細血管というのは、正常な血管のように酸素や栄養を運ぶ役割をしていませ
んので、生きていく上で特に問題になるほどのこともありませんが、問題なのは血管と対
になって増える神経線維の方で、この血管に血液が流れると反応して痛みを感じるのです。
いわゆる、五十肩や腰痛などの慢性的な痛みを伴う症状の原因も、この種の異常血管によ
るものと言われています。
話が反れましたが、ヘパーデン結節で女性（特に更年期以降）に痛みが生じる人が圧倒的
に多いという理由がここにあるのです。
２．ヘパーデン結節の対処
ヘパーデン結節の原因は不明ということなので、治療方法はなく対症療法ということにな
ります。つまり、テーピングやサポーターで固定して、痛みが強ければ鎮痛剤なども使用
しながら、自然経過で次第に治まるのを待つということです。変形や腫れは残ってしまう
ことも多く、気になる場合は手術ということになります。
ただ、それは西洋医学の話で、東洋医学では、慢性的な腎臓の疲れが関節異常として現れ
たものとされています。なので、私的には、西洋医学の対症療法を実践しながら、東洋医
学の考えも取り入れてみるのが良いのではないかと思っています。
そこで、慢性的な腎臓の疲れとはどうすれば改善できるかということですが、慢性的な疲
れの起きる原因は「食べ物」「ストレス」「体の歪み」ということになっています。
腎臓に負担がかかる食べ物としては、アルコール、コーヒー、紅茶、緑茶、小麦製品、乳
製品、薬品などとなっていますので、まずはここに出ている物だけでも止めてみましょう。
その代わりという訳でもありませんが、水を毎日１L～２L飲むようにします。
次に、ストレスですが、これは各自で発散方法を考える必要がありますが、一般的にすす
められているものに、軽い運動や趣味的なものがあります。
そして、体の歪みですが、これはほとんどの人に言えることでもあり、なかなか矯正しに
くいというのが私の実感です。施術を受けるという方法もありますが、私は美ボディを作
るという足指パッドを使ってみましたところ、意外に良いかなと思っています。着けて歩
くだけですし、ウインドウに映る自分の姿を見て確かな手ごたえを感じています。
それほど高価なものでもありませんので、姿勢の悪い人、痩せたい人、筋肉を強化したい
人は試してみると良いかも知れません。
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