加齢性鼻炎に鼻炎薬は効果なし、治療の中心はセルフケア

加齢性鼻炎に鼻炎薬は効果なし、治療の中心はセルフケア

《本ページはプロモーションが含まれています》

1.加齢性鼻炎とは

加齢により、粘膜機能が低下したり、自律神経が乱れることで、水っぽい鼻水が流れる症
状を加齢性(老人性)鼻炎と言います。ただ、風邪のような悪寒や咳、花粉症のようなく
しゃみはありません。

             

粘膜機能が低下する症状としては、粘膜の水分吸着力が弱くなることなので、鼻水が流れ
ることになりますが、この場合に、喉の方に流れると後鼻漏と呼ばれます。寝ているとき
に咳込んだりして、熟睡できなくなったりすることもあります。とは言っても、もともと
鼻汁の30%ぐらいは喉に流れているものなので、自然なことでもあるのですが、その量
が増えすぎると病的になるということなのです。

また、鼻や喉の粘膜が萎縮して乾燥すると、鼻汁が張り付いて喉に違和感が出ることもあ
ります。こちらは後鼻漏感と呼ばれる症状ですが、鼻腔や咽喉などを検査しても異常がな
い場合が多く、理由のわからない不快感を経験することになります。

自律神経が乱れると、血管運動性鼻炎(アレルゲンなどの原因がなく起こる鼻過敏症)の
ような症状が現れ、食事のとき(特に熱いものや辛いものを食べたとき)に鼻水が出やす
くなるといった状態になります。

高齢になると、何となく思い当たることのある人が多いと思いますが、原因がわかるとホ
ッとすると同時に、治療はどうするのかが気になりますね。残念ながら、その症状を完全
に治療する方法はありません。

そもそも加齢現象(老化現象)というものは、高齢になれば、程度の差はあれ誰にでも起
こる体の変化ですので、それに起因する症状に対しては、状況を理解し、治療するという
より、上手にケアをするという気持ちになる必要があります。

2.加齢性鼻炎の対処

自身の症状が加齢性鼻炎であると分かれば、耳鼻科にいつまでもしがみついていても、不
要に点鼻薬を処方され続けるだけということもよくありますので、適当に切り上げて、自
分流の対処方法に切り替えましょう。

一般的に、加齢(老化)現象と称するものは、加齢により生じる冷えや乾燥が根底にあり
ます。なので、当然、セルフケアもそこに焦点が当たっていることが大切です。

まずは、鼻を冷やさず、乾燥させないという効果がかなり期待できるのがマスクです。外
出時のマフラーなども同様の効果が期待できるアイテムとしておすすめです。

特に、鼻や喉に乾燥を感じている場合は、オイル点鼻という方法を試してみて下さい。

             

朝の鼻水や就寝時の後鼻漏が気になる人は鼻カイロが効果的です。方法は、40~50℃
のお湯にハンドタオルを浸けて軽くしぼります。電子レンジの場合は濡らしたタオルをし
ぼり30秒~1分温めます。温度は絶対的なものでもなく、各自でやけどをしない程度に
好みでを決めて下さい。その温まったタオルを鼻に乗せて、粘膜の血行を改善することで
低下していた鼻の粘膜機能を高めるのが狙いです。

鼻に限らず、今以上の老化を予防する意味で、バランスのとれた食事や適度な運動も心掛
けるようにしましょう。また、加齢による冷えの症状(鼻水・頻尿・関節炎など)に効果
的と言われているのが漢方薬ですので、金銭的に問題がなければおすすめの方法です。


スポンサーリンク
スポンサーリンク