高齢者の健康は筋力で決まる?サルコペニアの原因と予防法

高齢者の健康は筋力で決まる?サルコペニアの原因と予防法

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1.高齢者の健康と筋力の関係

サルコペニアという言葉を聞いたことがあるでしょうか。主に加齢にともなう筋肉量の減
少・筋力の低下により、身体機能が低下することを言います。進行して重症化すると、要
介護・寝たきり状態になることが多く、改善することも難しくなります。

筋ジストロフィーや皮膚筋炎など、疾患による場合を除くと、サルコペニアの原因となる
のは「加齢」「活動不足」「栄養不足」と言われています。40歳を過ぎたころから、骨
格筋タンパク質(筋肉になるタンパク質)が合成されにくくなるだけではなく、分解され
やすくなります。その結果、年間1%程度の全身の筋肉量が減少することになるようです。

活動(運動)不足は、もう誰でも体験したことがあると思いますが、筋肉は使わなければ
萎縮(廃用性筋委縮)します。病気などで、たった1日安静にしていただけでも、0.5%
ほどの筋肉量が減少すると言われています。

栄養不足もイメージすることはそれほど難しいことではありませんが、高齢になると、意
外に栄養摂取量が不足する人も少なくないのです。食事量そのものが減りますし、消化吸
収力の低下などで、考えている以上に栄養が足りていないということもよくあります。

私たちが、体を自在に動かすには、神経と筋肉の連携が維持されている必要があります。
つまり、日頃から筋肉を動かし、筋肉と脳の信号がスムーズに流れる状態にしておく必要
があるのです。足腰の筋力が低下して弱くなっていると、危ないと思って脳が「動く」よ
うに信号を送っても、神経にも筋肉にも伝わりにくく、危ないと思っても、とっさに手を
出すこともできず、顔から転倒してしまうといったことになるのです。

50歳ころになって、ちょっとした段差や何でもないところでつまずくといったことを経
験するようになったら、それはすでにサルコペニアの入口に来ていると考えなければなり
ません。

2.サルコペニアを予防するには

一般的に、20代のころに比べて、50代では約10%、80歳になるころには約30%
も筋肉量が減るとと言われています。なかでも、下半身の筋肉が落ちやすく、健康面にも
大きくかかわってくるのが下半身や腰の筋肉なのです。ここの筋肉が弱ってしまうと、自
分が考える以上に足が上がっていなかったりして、つまずいたり、転んだりしてしまうこ
とが多いのです。内閣府の意識調査でも、高齢者の1割が1年以内に自宅で転んだことが
あると答え、そのうち65%は何らかのケガをしているとされています。そのケガがきっ
かけとなって寝たきりになってしまうことも少なくないのです。

つまり、高齢者の健康維持は、まずは筋肉量を増やし、筋力を強化することにあると言え
ます。その方法は「食事」と「運動」です。とは言っても、いきなり綿密な計画を立てて
やるといった意気込みよりも、できることを今すぐ始めてみるという気持ちが大切です。

食事は、いわゆる「必須アミノ酸」というものが摂取できる食材をバランス良く摂ること
です。難しいと思われる場合はサプリメントを利用することも考えてみましょう。

運動も、最初は日常生活の中で筋肉を意識することからでもかまいません。意識して階段
を使う、少し大きく体を動かしながら掃除をする、といったことから始め、徐々にウォー
キングやスクワットなど下半身を鍛えるという内容に変えて行けばいいのです。掃除をす
るだけでも、座ってテレビを観ているだけの人よりもずっと筋力の強化につながります。





 

 

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