１．免疫の仕組みと役割
免疫とか免疫力とかいう言葉を知らない人はほとんどいないと思いますが、免疫とは「外
部からのウイルスや細菌などから体を守る仕組み」のことを言います。私たちは、ただ呼
吸をしているだけでも、さまざまなウイルスなどの異物を取り込んでいるのですが、すぐ
に体に異常が現れないのは免疫機能が働いているからなのです。
感染症などが流行すると、免疫力を高めようといった言葉を見聞きすることが多くなりま
すが、実は、この免疫力という言葉自体が医学的に定義されたものではなく、免疫の強さ
を測定する基準もありません。強いて言うなら「免疫機能が正常に働いている状態」のこ
とを表現しているに過ぎないのです。つまり、免疫力が高いとか免疫力を上げるといった
言葉は、健康に過ごすために免疫機能が正常に働いている状態を維持することを意味して
いることになります。
免疫機能を低下させる要因としては「加齢」「睡眠不足」「食事」「ストレス」などが知
られており、逆に言えば、免疫機能を正常に保つには、加齢は仕方ないにしても、他の免
疫低下因子を取り除くということです。
免疫系は「自然免疫」と「獲得免疫」の２種類に分けられ、自然免疫というのは、人間に
本来備わっている免疫細胞で、自分の細胞と自分以外の細胞を認識して、自分以外の細胞
を攻撃して排除する働きをします。獲得免疫は、一度侵入してきた異物の情報を記憶し、
再び侵入してきたときに俊敏に対処する学習能力のある免疫細胞です。自然免疫のように
先天的に備わったものではありませんが、その働きは獲得免疫が作る抗体のためと言われ
ていて、以前は「免疫」と言えば「獲得免疫」と考えられていたようなところがあります。
そして、人工的にその抗体を作るための手段としてワクチンなどが使用されるようになっ
たのです。
２．免疫を維持するには
免疫機能を低下させる要因としては、加齢・睡眠不足・食事・ストレスなどが一般的によ
く知られています。つまり、加齢以外の睡眠不足・食事・過度なストレスに該当する人は
免疫機能も低下傾向にあると考えて、まずはその辺のところを全般的にチェックして、問
題点は改めるようにしましょう。
ングなど簡単なことから始めてみましょう。そして、もう１つ大切なことは腸内細菌のバ
ランスを整えることです。免疫細胞の約７割が腸に集まっていると言われていますので、
これは当然のことかも知れませんが、問題は腸内環境をどう判断するかです。一番わかり
やすいのが「便秘」「下痢」などの状態にならないようにすることです。腸内環境の改善
法はいろいろなところで紹介されていますが、よくわからないという人はＬＰＳというサ
プリメントを試してみると良いかも知れません。
ＬＰＳ（リポポリサッカライド）は、自然の土や木、植物、空気中に存在するグラム陰性
細菌の細胞壁の一番外側に埋め込まれている物質のことで、免疫細胞（マクロファ―ジ）
の働きを高め、肌や髪、身体に若々しさをもたらすとされる、医療と美容の両面から注目
されている成分です。マクロファージは白血球の一種で、体内に侵入したウイルスや細菌
など（異物）を食べて消化・殺菌する自然免疫で最初に機能する免疫細胞であるだけでな
く、炎症性サイトカインの放出、Ｔ細胞に抗原を作らせて、獲得免疫の機能にも影響を与
える働きをしているのです。そのマクロファージの活性化に役立つというＬＰＳはとても
魅力的だとは思いませんか？
