高血圧になる原因
血圧が正常値より高い状態のことを「高血圧」と言うことは誰でも知っていますが、その
原因を詳しく知っている人は少ないようです。
血圧は、心臓から送り出される「血液の量」と全身を流れる「血管の抵抗」、「血液の粘
度」「血管の弾力性」などの要因で決まります。この状態はよく水道とゴムホースで例え
られますが、水の圧力（水道から出る水の量）が少ないと、水はうまく流れません。この
ような状態が「低血圧」です。逆に水の量が多い（水の圧力が高い）状態が「高血圧」で、
最悪ホースが破裂してしまいます。
また、ホース内を流れる水にゴミなどが混ざると、水が流れにくくなったり、ホースが詰
まったりしてしまいます。つまり、水がドロドロで水流が悪かったり、ホースの弾力性が
なくなったりすると、水道から送り出される水も高い圧力で押し出されることになります
ので、それを受けるホースも強く押されることになります。このような状態が高血圧です。
ここで例えた、水道は心臓、水は血液、ゴムホースは血管、ゴミは糖分やコレステロール
のことですが、加齢とともに血管が劣化したり、コレステロールや糖分が多くなり血管内
部に付着することで血管が劣化することを「動脈硬化」と言います。
つまり、血液の流れが悪くなるために高血圧状態になるのです。
加齢による血管の老化はある程度は仕方ないにしても、比較的若い世代の人の血管が劣化
しているのが問題で、そこに加齢による老化が加わると、非常に危険な状態になります。
高血圧を改善する方法
血圧が高いというと、すぐに処方されるのが「血圧降下剤」ですが、これにはいくつかの
種類があります。血圧を上げる原因になる余分な水や塩分を尿として排出させる「利尿剤」、
交感神経を抑える「交感神経遮断剤」、中枢神経に作用して血圧の上昇を抑える「メチル
ドパ製剤」、血管を拡張させる「ヒドララジン塩酸塩系製剤」、他にも血圧を上昇させる
物質が作られるのを阻害する薬品、血圧を上昇させる働きのあるカルシウムに拮抗する薬
品などを単品または複数併用するように処方されます。
何となくお分かりでしょうか？これらの薬品は、確かに血圧を下げることには効果がある
かも知れませんが、血圧が高くなる原因を改善する要素は何もありません。つまり、その
ときどきで血圧を下げるだけで、根本的な高血圧の改善にはなっていないのです。
脳梗塞や心筋梗塞などの病気は、脳や心臓が悪い訳ではなく、血管内のトラブルが原因で
引き起こされる病気なのです。なので、血圧を下げることよりも、血圧を上げないように
することが高血圧を本当に治すことになります。
そのためには、血液サラサラで柔軟性のある血管に変えて血流を改善していかなければ
なりません。
では、高血圧を改善するにはどうするかと言うことですが、血液をドロドロにしている原
因（糖分や脂肪分など）を控える食事内容に変える。喫煙や過度の飲酒など血管に負担を
かけることを慎む、ストレスや疲労を溜めない、適度な運動をする、といったことを続け
ていれば、血圧は自然と正常になってきます。
更にゆとりがあれば、血流に良い影響を与えるタイプのサプリメントなどを活用すること
もおすすめです。
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