1.パソコン作業で肩がこる原因
デスクワークで長時間パソコン作業をしている人は、さまざまな体調不良を感じているこ
とが多いと言われますが、なかでも肩こりがその代表で、それが原因でさまざまな不調を
引き起こしていることも少なくありません。
では、その肩こりが起こる原因は何なのかと言えば、それは悪い姿勢です。悪い姿勢のま
ま長時間座り続けることで、首や肩周辺、腰などに負担がかかりやすくなり、疲労しやす
くなります。すると、血行が悪くなり、こりや痛みといった症状が出るようになるのです。
次に肩こりの原因になるのが、目の疲れです。1日中パソコン画面を見ているような仕事
では、必然的に目が疲れますが、近年は仕事が終わってっからもスマホを見続けている人
が多くなっていて、目の負担がどんどん増えていることも原因の1つになっています。
度数の合っていないメガネやコンタクトレンズ、老眼が入る40代以降の人は、パソコン
画面が見えにくかったりすると、画面を覗き込むような姿勢になったり、それがストレス
になって自律神経が乱れたりすることも、血行が悪くなる理由の1つです。
他にも肩こりの原因はいろいろありますが、最終的には姿勢の悪さにつながってくること
により、肩こりが起きることになるというケースが多いのです。なので、逆に、まずは姿
勢を正してみることで、肩こりの要因を減らすことが可能になるのです。
2.肩こりの解消は座る姿勢から
肩こりが治らないという人は、まずは座る姿勢を見直してみましょう。正しい姿勢でパソ
コンと向かい合い、見えにくいようなら、姿勢を崩すのではなく、メガネやコンタクトレ
ンズを調整することです。特に40代からの老眼が入ってくる時期には、短期間で視力が
変化する傾向にありますので、視力に変化を感じたら、まずは視力検査をして、適正に調
整をして下さい。
では、正しい姿勢とはどういうものかということですが、いろいろなところで、さまざま
な方法が紹介されていますが、私流のもっとも簡単な方法は、座っていても、上半身は立
ったままの姿勢でいることです。顎を引いたり、パソコンの置く角度などは理屈では分か
っても、なかなか実践できるものではありません。なので、まずは座った位置で、上半身
は立ったままを意識して、その姿勢に合うように、メガネを調整したり、パソコンの位置
を考えればいいのです。
たまに、正しい姿勢は疲れないとかいう言葉を誤解して、すすんで楽な姿勢をとろうとす
る人がいますが、正しい姿勢=楽な姿勢ではありません。慣れるまでは、正しい姿勢を続
けることはむしろ苦痛かも知れません。それは、筋肉や骨格が正しい姿勢に対処できてい
ないからです。ただし、一旦、正しい姿勢で座ることができるような体が出来てくると、
同じ作業をしていても、肩や首、腰、目などの疲れ方に大きな差が出てくることも事実で
すので、眼精疲労や肩こりが激減します。
どうしても正しい姿勢が続かないという人は、最初は姿勢矯正クッションのお世話になる
という方法もあります。骨格が矯正されて周囲の筋肉がしっかり機能し始めると、正しい
姿勢は疲れないという言葉の本当の意味がハッキリと理解できるようになるはずです。
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