１．高血圧の原因とは
血管の中を流れる血液が血管の壁に与える力のことを血圧と言いますが、その基準値を超
えた状態が続くことを高血圧と言います。日本人の中年以降の約半数が高血圧とも言われ
ていますが、その原因は何かということを知ることで、意外に簡単に血圧は改善できるも
のでもあるのです。
とは言っても、約１割の人は二次性高血圧（高血圧の遠因になる病気がある）の可能性も
ありますので、若い人、治療効果がないような高血圧の場合は、腎臓やホルモン関係の検
査をしっかりと受けてみる必要があります。
普通に高血圧と言われる人は約９割と言われていますので、ほとんどの人はこちらになり
ますが、一次性高血圧という明らかな異常がないにもかかわらず血圧が高いという症状で
す。異常とは血圧を上げる原因になる病気や薬剤の副作用、遺伝、ホルモンバランスなど
のことです。
では一次性高血圧になるのは何故かということになりますが、病気などの明らかな異常は
ありませんが、肥満や運動不足、ストレス、過労、加齢などの要因に加え、日本独自の血
圧基準の厳しさもあります。
加齢による血管の老化などで、高齢になれば誰でも血圧は少しづつ高くなるのが普通で、
昔から言われている「年齢＋９０」が適正値と考える専門家も多くいます。実際のところ
４０年ほど前は日本でもそのような基準値が採用されていましたし、私もそれで何も問題
ないと考える1人です。
このように高血圧の基準そのものが曖昧なところがありますし、血圧そのものも刻々と変
化しているものなので、検診で１回や２回測定して高血圧と判断することにも、すぐに血
圧降下剤を処方することにも問題がないとは言えません。
とは言っても、今回初めて高血圧が指摘されたという場合は、そこに何らかの原因がある
ことも十分に考えられますので、無視して良いというものでもありません。
２．血圧を下げる方法
血圧は常に変化しているもので、１日のうちでも瞬間的には２００mmHgを超えているこ
とも何度もあります。なので、測定したときが基準値を少し上回ったからと言って、それ
で高血圧と判断する必要はありません。最低でも数日間、１日に数回測定してみて、絶対
的に高いかどうか判断すべきです。
年齢プラス９０の範囲内であれば、いつもより少しくらい高くなっても、それほど重大な
意味を持っている訳ではありませんし、すぐに脳の血管がどうこういうものでもありませ
んので、血圧降下剤を飲む前に、まずは数日間じっくりと血圧を測定してみましょう。
血圧計も最近はかなり正確に測れる製品が安価に入手できますので、血圧が気になるなら
一家に一台は備えておくと良いと思います。
数日間の測定結果（同じ時間に同じ条件で測りましょう）で、年齢プラス９０（６０歳な
ら６０＋９０＝１５０）までなら、許容範囲と考えて、それでもいつもより少し高めとい
うなら、生活スタイルを見直してみることです。一次性高血圧の一番の原因とされるのは
生活習慣ですので、まずはそこから見直してみることです。
規則正しい食生活、適度な運動、良質な睡眠などが基本ですが、肥満が気になりだしたら
肥満解消、インスタント食品やファストフードなどが多いと思う人は控えるといった具合
に、直近で気になっていることを改善していくだけで、意外にアッサリ血圧は下がります
が、自然の回復力を無視して、薬品で血圧を下げることを習慣化してしまうと、自然な状
態で血圧が安定することは望めません。
高齢になると、血管も老化（動脈硬化）しますので、誰でも少しは高くなるのが普通です
が、動脈硬化が気になるという人はヘルスオイルが役に立つかも知れません。血圧降下剤
を飲むよりずっと有益かと思います。
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