高血圧にもいろいろある?その種類の捉え方と改善基準とは

高血圧にもいろいろある?その種類の捉え方と改善基準とは

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高血圧の種類とは

血圧の種類と言っても「高い」か「低い」かどちらかしかないだろうと思われますが、実
はその内容により少し違うのです。

家庭で測る「家庭血圧」、病院などで測る「診察室血圧」、そしてランダムに測る「24
時間自由行動下血圧」があり、「家庭血圧」と「24時間自由行動下血圧」を診察外血圧
と呼んでいます。

もうご存知の通り、血圧は体温などと違って身体活動やストレスなどでも大きく変動する
ものなので、「診察室血圧」と「診察室外血圧」が一致することはあまり多くありません。

なので、診察室血圧だけを信じて、血圧が「高い」「低い」と考えるのではなく、血圧は
「診察室外血圧」の測定値も合わせて判断するのが正しいのです。

その結果で「正常域血圧」「持続性高血圧」「白衣高血圧」「仮面高血圧」の4つに分け
られることになります。

          

これらの判定結果は、おおよその見当がつくと思いますが、診察室血圧が140/90で
あり、診察室外血圧が135/85mmHg未満であれば「正常域血圧」と言います。

そして、診察室血圧も診察室外血圧も基準値を超える場合を「持続性高血圧」と言い、診
察室血圧だけが高い場合を「白衣高血圧」と言います。これは、医師や看護師など白衣の
医療関係者がいる特定の環境でのみ基準値を超えてしまうことを言います。

これとは逆に、診察室血圧は基準未満であるものの、診察室外血圧が基準値を超えている
場合を「仮面高血圧」と言いますが、更に起床時に血圧が高い場合は「早朝高血圧」、夜
間寝ている間の血圧が高い場を「夜間高血圧」、昼間に高くなる「職場高血圧」に分けら
れます。

すでに高血圧で治療を受けている人は、何となく察しがつくと思いますが、このタイプの
原因は「薬の効果」によることが多いのです。朝に薬を飲んで診察を受けると、外来血圧
は低くなりますが、徐々に薬効が切れてくると高血圧状態になるというパターンで、実際
は1日の大半が高血圧状態にあり、脳や心血管疾病のリスクが高くなります。

高血圧の改善基準とは

血圧を気にしている人ならもう誰でも知っていることですが、「血圧は常に変化するもの」
で、年齢によっても季節によっても変化しますし、1日のうちでも変化します。

1日の血圧の一般的なパターンは、朝起きたときから血圧は上昇し、昼間の活動時間帯は
高い状態が続き、夜になると下がり、睡眠中が最も低くなります。また、冬場は高くなり
夏には低くなるのが普通です。更に年齢によっても変化し、高齢になるほど高くなる傾向
にありますが、拡張期血圧(下の血圧)は高齢になると下がることがあります。

しかし、これは加齢による血管の老化(動脈硬化)によることが原因なので、高齢者で上
と下の血圧の差(脈圧)が大きくなるというのは、脳卒中や心筋梗塞の発症率が上がると
いうことで、あまり好ましいことでもありません。

では、血圧は何を基準に下げれば良いのかということになりますが、高齢になれば降圧目
標もゆるやかになりますが、できれば若い人並みになることを目標にするのが良いのです。

          

ただし、日本の血圧基準は世界一厳しいと言われていますし、血圧に関しては欧米では生
活習慣を改善したり、サプリメントを飲んだりすることはあっても、降圧剤を飲むような
ことはあまり推奨されていません。

なので、日本人であっても、まずは生活習慣の改善により、「肥満の解消」「運動」「節
酒」「禁煙」などを通して血圧の基本を改善をしていくのがおすすめです。まちがっても
上の血圧150程度で、あせって降圧剤を飲んで急に下げようなどと考えないことです。

血圧は決して無視して良いものではありませんが、昔の基準である「年齢プラス90」レ
ベルなら、まずは降圧剤より生活習慣等の改善中心で良いのかなと思います。


     

 

 

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