いびきの原因と弊害
いびきと言えば「うるさい」というのが一般的な理解ですが、それは単純に他の人が受け
る印象で、当の本人はそれ以上に過酷な時間を過ごしているのです。なので、他の人から
いびきを指摘されたような場合は、実は、自分自身の体にはそれ以上に大きなダメージを
与えていると思わなければなりません。
いびきの原因は「睡眠時の気道が狭くなっている」ことであり、その原因は肥満・アルコ
ール・扁桃腺肥大などによるもの、というのが普通のイビキに関する説明ですが、これは
何を意味しているかと言えば「空気の循環が不十分で、体内に必要とされる酸素が不足し
ている」ということです。
寝ている間に自分の体が酸素不足に陥っているなんて恐ろしいことだと思いませんか？酸
素が不足するとまず脳の働きが低下し、集中力・思考力・判断力・行動力など、日常生活
のあらゆる場面で影響が出てきます。さらには脳卒中や脳梗塞といった重病もその延長線
上にあるとしたら、単に「イビキはうるさい」というレベルではありませんよね。
そして、意外に知られていないのが、血液中の酸素不足と糖尿病・高血圧などの生活習慣
病の関係や不整脈・心筋梗塞・心不全などの突然死との危険な関係です。
もちろん、心身の疲労や飲酒などによる一時的なイビキは、それほど心配するほどのこと
もありませんが、毎日周囲の人を悩ませるようなイビキをかいている人は要注意です。
また、ある日突然イビキをかくようになったり、いつもとイビキの感じが変化したような
場合は、もっと危険な病気などの兆候かも知れませんので、医師の診断を受けるなど真剣
に考えなければならないときもあります。
では、いびきをかく原因とは何かというと、「肥満」「口呼吸」「仰向けで寝る」「鼻の
疾患」「扁桃腺肥大」「飲酒」「疲労」「病気」「老化」などが挙げられます。
いかがですか？老化以外は何とかなりそうな気がしませんか？自分のイビキの原因を知る
ことが、いびき改善の第一歩ということになりますので、まずは思い当たるところがない
かチェックしてみて下さい。
枕を変えるという改善法
枕が高いとイビキをかくとか、低い枕はイビキをかかないとかいった根拠のない情報も多
くありますが、枕は高すぎても、低すぎてもイビキの原因になります。
特に、朝起きたときに疲労感があるとか肩がこるなどの症状がある人は、枕を見直してみ
るのも１つの方法です。その場合は、本気でやるなら少し値段は高くなりますが、高さを
調整でき、耐圧分散に優れ、首への負担を軽減できるような、日本人の体型に合った枕を
選ぶようにして下さい。
肥満はイビキに限らず、健康上からも解消する努力をするに越したことはありませんし、
鼻疾患や扁桃腺も古くから患っているなら、これを機に時間のあるときに治すというのも
悪い選択ではありません。口呼吸や仰向けに寝る習慣によるイビキは、良い枕に変えるこ
とで寝返りや呼吸も改善されるため、ほとんど気にならなくなる人が多いようです。
イビキの原因はいろいろありますが、その最大の原因は「口呼吸」です。そして口呼吸や
睡眠時無呼吸症候群などを最も簡単に改善できるのが自分に合った枕ということなのです。
今すぐ「枕」を変えるか、いろいろな方法を試してから最終的に「枕」を変えることにな
るかは本人の考え方次第ですが、その条件は「日本人の体型に合っていること」「へたり
のこない高い復元率」「底付き感のない高密度」表示があり、「高さ調整も可能」である
ことが必須です。
周辺の人だけでなく、自分のためにこそ、前向きに取り組みたいのが「いびき」です。