質の良い睡眠とは
睡眠の質の良し悪しは、起床後に感じる「熟睡感」や「目覚め感」によるところが多いの
ですが、単純にそれだけではなく「日中の生活のリズム」とも関係しているので、総合的
に判断する必要があります。
厚生労働省が示す「睡眠指針」によると、質の良い睡眠とは、
１．睡眠と覚醒のリズムが保たれていて、昼夜のメリハリがはっきりしている。
２．日中は居眠りや眠気に悩まされることなく、快適な状態で過ごせる。
３．就寝中は途中で覚醒することがなく、安定した睡眠を得ている。
４．朝は気持ちよく目覚め、スムーズに行動できる。
５．就寝時はすぐに入眠できる。
とあります。このようなことが満たされているなら、質の良い睡眠と言えることになりま
すが、質の良い眠りから得られるメリットはそれだけではありません。質の良い睡眠をと
ることで、生活のリズムが整い、体内のホルモンバランスも乱れにくくなり、健康な生活
をすることができます。つまり、肥満や高血圧、メタボリックシンドロームなどの生活習
慣病の予防にもつながっていて、健康面でも精神面でも充実した生活ができるということ
になるのです。
もちろん、その逆が「質の悪い眠り」ということですので、睡眠の質を良くする工夫をす
ることは、生活の質を良くすることにもなりますので十分価値のあることと言えるのです。
眠りの質の改善方法
眠りの質と、規則正しい生活のリズムは深く関係しているので、眠りの質を改善するため
には、まず規則正しい生活をすることになります。
できれば軽い運動なども習慣化できれば、更に効果的に良い眠りのリズムが出来てきます。
そして、体内リズムをリセットすることも大切ですが、これは、起床後すぐに太陽の光を
浴びるだけでできてしまいますので、朝起きたらカーテンを開けて自然の光を浴びるよう
にしましょう。更に効果を上げるためには、就寝時の照明は控えめにすることです。
そして食事ですが、気を付けるのは「朝食はしっかり摂り、寝る前の食事を控える」とい
うことです。日中に活動するエネルギーの補給と睡眠を妨げる消化活動を避けるためです。
また、寝る前のカフェイン、喫煙、アルコール摂取も眠りが浅くなる原因になります。
あとは、各自の好みの問題ですが、快適に眠れる室内環境や寝具を選ぶことなどが質の良
い眠りを得るための基本的な方法です。大変だなあと思われた人も、なんだそれだけかと
思われた人もさまざまだと思いますが、もともと寝るということは特殊なことでもなく、
自然の法則に従った行動なので、特別なことをする必要もないのです。しかし、近年の生
活スタイルが変化したことで、睡眠のかたちも変化したことが眠りの質も変化させてしま
ったということに過ぎません。
更に、最近はパソコンやスマホの普及で、眼精疲労が常態化しており、肩こりや血流の悪
化も睡眠の妨げになっていることも少なくありません。思い当たるところのある人は、規
則正しい生活とともに、眼精疲労や睡眠障害の両面に機能を有する機能性表示食品として
認められたクロセチンを摂取してみるのが良いかも知れません。
